関脇・豊昇龍(立浪)が、前頭六枚目・遠藤(追手風)を押し倒しで下し、勝ち越しを決めた。豊昇龍の変化に屈した遠藤は負け越し。一方、取組後、解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「苦労するのも大切なこと」と持論を展開する場面があった。
7勝7敗同士の対戦となった豊昇龍と遠藤。立ち合いで右に変化した豊昇龍は、直後に遠藤のまわしを掴むと、力強く相手を押し倒し、土俵に沈めた。勝利が決まった直後、ABEMAで実況を務めた清野茂樹アナウンサーは「今場所は変化が流行ってますね」と口にした。
この取組を受け、花田氏は「とにかくまわしが欲しかったんでしょうね」と話しつつ、「勝つには勝ったんですけど、一発、あたってからまわしを取りに行く方が地力がつきますよね。(豊昇龍は)まだ若いですし先があるので、ここで苦労するのも大切なことかなと」と考えを示していた。
熱戦を期待していた視聴者からは「今場所、変化多すぎんよ~」「トレンドに乗った」といった声が届くほか、「まあ関脇から落ちたくないよね」「作戦勝ちか」「狙ってたんだね」と理解を示すコメントも寄せられていた。
今場所、22日の取組では、大関・貴景勝(常盤山)が、優勝争いを演じていた前頭八枚目・北勝富士(八角)を相手に立ち合いで左に変わり勝ち越しを決め、SNSでは賛否の声が上がった。翌23日の結びの一番で、今度は貴景勝が関脇・若隆景(荒汐)の変化に屈し、敗れる場面もあった。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗




