バランス抜群のヒット＆アウェー松本吉弘、アガリ5発に堅守で今期初トップも「75点」と謙虚の塊／麻雀・Mリーグ

　内容はパーフェクトに近い、それでも本人は謙虚だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」10月10日の第2試合は渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）が今期初トップを獲得。試合後は自らの試合を振り返り「75点」と振り返り、チームとして良い滑り出しを決めたことは大いに喜んだ。

【映像】勝利報告で笑顔がこぼれる松本吉弘

　試合は起家からEX風林火山・勝又健志（連盟）、TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）、松本、赤坂ドリブンズ・村上淳（最高位戦）の並びでスタート。開局早々、松本は6400点をアガって先制するも、東2局に瀬戸熊が勝又から親跳満をアガり、これを追う形となった。

　続く1本場、松本はメンゼンでリーチも目指せる手を、速度重視で仕掛けてタンヤオ・赤2の4000点（＋300点、供託1000点）のアガリ。東3局はダブ東を仕掛け、ダブ東・赤の7800点を決めて、瀬戸熊を逆転した。

　東3局1本場は村上のリーチがかかるも、松本が3000点（＋300点、供託1000点）をツモ、3局連続のアガリで試合の主導権を握る。

　南場も危なげない戦いぶりが続く。南1局は満貫を加点してダメ押しに成功すると、南3局はカン2筒でテンパイするも、生牌の中を引くと、危険を感じて即座にオリ。実際には白が瀬戸熊のアガリ牌となっており、鋭いバランス感覚でライバルの反撃を防ぎ切った。南4局は瀬戸熊へ2000点を放銃してゲーム終了、今期初トップを獲得した。

　この試合を振り返り松本は「序盤に勝てるとだいぶ気持ちが楽になりますね」と笑顔。試合内容については「うーん、75点！」と控えめな評価を下した。チームはこれで今期3勝目、6戦5連対でラスはまだなし。これに松本も「チームとしても個人としても、かなり良いスタートなんじゃないかと思います」と手応えを感じている様子。

　この日、実に5回のアガリを決めた松本。引くと決めたところは迷わず引き、失点を抑えた“ベストバランス”がまさに体現できたゲームといえる。三十路となり、キャリアを積み重ねる松本に視聴者から「松本プロナイス～！！！」「トップおめでとう～！！！」「安定感ありましたね松本さん」「モッティー！！」と多くのエールが寄せられていた。

【第2試合結果】

1着　渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）4万9300点／＋69.3
2着　TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）3万3200点／＋13.2
3着　赤坂ドリブンズ・村上淳（最高位戦）1万1200点／▲28.8
4着　EX風林火山・勝又健志（連盟）6300点／▲53.7

【10月10日終了時点での成績】

1位　渋谷ABEMAS　＋174.2（6/94）
2位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋134.9（4/94）
3位　KADOKAWAサクラナイツ　＋81.0（4/94）
4位　U-NEXT Pirates　▲54.4（4/94）
5位　TEAM雷電　▲56.2（6/94）
6位　セガサミーフェニックス　▲86.6（4/94）
7位　EX風林火山　　▲88.4（6/94）
8位　赤坂ドリブンズ　▲104.5（6/94）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）