将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)は10月17日、豊島将之九段(32)と棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント4回戦の対局を午前10時から開始した。本局の勝者はベスト4に進出する。
【中継】第48期 棋王戦 挑戦者決定トーナメント 藤井聡太竜王 対 豊島将之九段
藤井竜王は2016年10月に四段昇段。第34期竜王(1組以上:1期)、順位戦A級(A級以上:1期)。タイトルは通算10期で、現在最多の五冠保持者。棋戦優勝は5回。現在は広瀬章人八段(35)を挑戦者に迎え、竜王位の防衛戦七番勝負を戦っている。今期の棋王戦は、挑戦者決定トーナメント2回戦からの出場で中川大輔八段(54)、久保利明九段(47)に勝利。6回目の棋王戦出場で初の挑戦権獲得となるか、さらに獲得を果たした場合は2022年度内に最年少六冠達成となるだけに、大きな注目が集まっている。
豊島九段は2007年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:9期)、順位戦A級(A級以上:6期)。タイトルは通算6期、棋戦優勝は5回。今期は王位戦七番勝負、王座戦五番勝負に挑戦。いずれも藤井王位、永瀬拓矢王座(30)に敗れたが、この棋王戦で再びタイトル挑戦、さらには奪取を目指してより一層の集中力を高めている。昨年はベスト4で敗退。今期の棋王戦は、挑戦者決定トーナメント3回戦からの出場で、阿久津主税八段(40)に勝利した。今期は初挑戦、さらには初奪取を狙う。
両者はこれまでに28局の対戦があり、藤井竜王の17勝、豊島九段の11勝。今夏の王位戦七番勝負以来の対戦で、シリーズは藤井王位が4勝1敗で防衛を果たした。棋王初挑戦を目指す両者にとって大事な一戦を制するのはどちらか。
棋王戦の挑決トーナメントはベスト4以上で2敗失格システムを採用しており、敗れた場合は敗者復活戦に回る。勝者組の優勝者は、挑戦者決定二番勝負で1勝すれば挑戦権獲得。敗者復活戦の優勝者は2連勝が必要になる。現在のタイトル保持者は渡辺明棋王(名人、38)。
本局の持ち時間は各4時間。振り駒の結果、先手は藤井竜王に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)