【MLB】フィリーズ4-2パドレス(10月21日・日本時間22日/フィラデルフィア)
リーグチャンピオンをかけた大事な一戦だからこそ、際どい判定には激怒することもある。9回、2点差を追いかけるパドレスは無死一塁から、7番のプロファーが打席へ。フルカウントから内角のボール球を避けたように見えたが、同時にバットもスイングを途中までしてしまい、これがスイングの判定で空振り三振に。直後に「振ってねえだろ!」と激昂したプロファーはNGワードにヘルメット蹴りというコンボで、退場処分となってしまった。
【映像】プロファーが大激怒で退場になったシーン(1分ごろ~)
1勝1敗で迎えた第3戦。制した方がリーグ制覇に大きく前進する試合とあって、両軍ともに白熱したプレーが続いていた。フィリーズは1番シュワバーの先頭打者弾で先制すると、セカンドを守るセグラは再三に渡る好プレー。パドレスも先発のマスグローブが失点しながらも闘志溢れるフィールディングを見せるなど、この一戦にかける思いをフルに表現していた。
2点差で迎えた9回、パドレスの攻撃は代打のベルが内野安打で出塁。続くプロファーに一発出ればたちまち同点、さらにまずは塁に出てチャンス拡大を狙う、といった場面だった。8回から登板していたフィリーズの4番手ドミンゲスも力投する中、プロファーの打席はフルカウントに。するとドミンゲスが投じたラストボールはプロファーの懐をえぐるようなボールゾーンを通過。プロファーも腰を引いて避けた。ところが勢い余ってか、バットもスイングを始めていただけに、避けたとしてもバットの勢いが止まらない。本人は確信を持って止めたと一塁へ歩きかけたが、三塁塁審はスイングのジャッジ。これを見るなりプロファーは大きく手を広げて「振ってねえだろ!」と猛アピールすると、さらにはNGワードを吐きつつ、転がっていたヘルメットを全力で蹴り飛ばした。これが侮辱行為となり、球審は即座に退場のコール。真っ赤なタオルを持ったフィリーズファンは当然というように大興奮で声を出していた。
中継でも様々な角度でスイングがどこまで進んでいたかをリプレー映像で確認していたが、プロファーのバットはホームベースの前方付近とほぼ並行。視聴者からも、どちらにも取れるという声が寄せられるほど、実に微妙な判定だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)



