将棋のヒューリック杯棋聖戦二次予選が10月26日に行われ、八代弥七段(28)が木村一基九段(49)に104手で勝利した。次戦は、2期連続決勝トーナメント進出をかけて横山泰明七段(42)対斎藤明日斗五段(24)戦の勝者と対戦する。
【動画】第94期ヒューリック杯棋聖戦二次予選 木村一基九段 対 八代弥七段
八代七段が逆転に次ぐ逆転の熱戦を制した。振り駒で木村九段の先手番となると、相矢倉の出だしに。後手番となった八代七段は、銀を活用して急戦を志向した。昼食休憩明けからは、後手が快調な攻めを見せてペースを握った。木村九段は厚みを作って後手の攻めに対抗するも、八代七段の攻撃の手は止まらない。攻め駒を総動員させてリードを拡大させていった。
このまま八代七段が押し切るかと思われたが、棋界トップクラスの受けの技術を誇る木村九段が反撃開始。勢いよく後手陣に切り込み、金打ちから逆転に成功した。しかし、八代七段は粘り強く再逆転の道を模索。銀打ちから辛抱を実らせ、再び勝機を手にした。今度こそリードを奪われまいと、攻め合いから待望の勝利を手にした。
この結果で、八代七段は二次予選組別決勝に進出。次戦は、2期連続の決勝トーナメント進出をかけて横山七段対斎藤五段戦の勝者と対戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)