雷光一閃。この日もブラックサンダーが炸裂した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」11月1日の第2試合では、TEAM雷電の本田朋広（連盟）が怒濤の攻撃で他を圧倒。勝利者インタビューでは満面の笑みを浮かべ、「今年は違う」と自信をのぞかせた。
Mリーグ1年目の昨年、本田は苦汁をなめた。「余計なことをごちゃごちゃ考えずに、真面目にいく」。吹っ切れた本田はトレードマークの茶髪を黒く染め、ピアスも外した。以降はトップ、2着と善戦しており、起家から渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）、本田、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（最高位戦）の並びで始まった当試合も序盤から攻め続けた。まずは親番で迎えた東2局1本場、たろうがリーチをかけて牽制する中、本田は巧みに打ち回して終盤にテンパイ。カン3筒待ちのヤミテンで構えると、これを自ら引き寄せてツモ・タンヤオ・ドラ2の満貫・1万2000点（＋300点、供託1000点）を獲得した。
これでトップ目に躍り出た本田は、以降も実況と解説が「本田選手のデータをアップデートしないといけませんね」と驚くほどに攻め続け、終わってみればリーチ5回、アガリ6回の大勝。その様子には実況も「見てください、この焼け野原」と表現するほどで、ファンからも「マジで今年の本田は強い」「華しかない」「電光石火の麻雀」「本田無双」などと多くのコメントが寄せられた。
「めちゃくちゃ嬉しい」。インタビューで表情を崩した本田は、この日の闘牌について「この局面で引いたらトップはない」とコメント。「今年は、去年までとは違う」とも続け、「リーチが来たくらいじゃ、すぐやめない」と力強く語った。反面、「放銃するのは怖かったですけど」と本音も見せ、「結局、何回も勝負しましたね」と照れ笑いする場面も。「また去年のように雰囲気が悪くなり始めたところで、どうしても踏ん張りたかった」と心情を告白し、ファンには「去年のようにはならないつもりでいるので、応援よろしくお願いします」と宣言した。これにはファンからも「本田さんカッコイイ」「今年の雷電は期待してるぞ」「今日の麻雀は最高におもしろかった」などと投稿が殺到。攻撃的スタイルを身に着けたプリンスが、今後も卓上に雷鳴を轟かせる。
【第2試合結果】
1着 TEAM雷電・本田朋広（連盟）6万3900点／＋83.9
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（最高位戦）1万8100点／▲1.9
3着 KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）1万8000点／▲22.0
4着 渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）0点／▲60.0
【11月1日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS ＋458.4（18/94）
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋147.8（18/94）
3位 KADOKAWAサクラナイツ ＋103.2（18/94）
4位 EX風林火山 ＋14.8（18/94）
5位 TEAM雷電 ▲26.0（18/94）
6位 U-NEXT Pirates ▲129.4（18/94）
7位 セガサミーフェニックス ▲182.9（18/94）
8位 赤坂ドリブンズ ▲385.9（18/94）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
