「新しい資本主義」を目玉政策として発足した岸田政権。しかし、円はこの1年で大幅に下落し、それもあって物価は上昇を続け、庶民の生活に影響を与えている。10月29日のABEMA『NewsBAR橋下』では、お笑いタレントのほんこんと橋下徹氏が岸田政権の経済政策をめぐって議論した。
【映像】橋下徹×ほんこん 岸田政権に喝! 勝手に通信簿/橋下ウォッチャー恒例のダメ出しも
5段階での評価を求められ、「1」と答えたほんこんは「何をやられたかがこちらにはピンと来ないのよ。(岸田総理は)『検討使』と言われて、何かを決行しているのかというところ。それはないなと思うのは、増税ありきで動いているようにしか見えへん」と話すと、「3」と評価した橋下氏は「歴代の安倍さん、菅さん、その前からできないことを岸田さんができなかったとしても仕方ないかなと思う。だから自民党の全体の政治としては『1』だが、岸田さんだけというのはちょっと不公平かな」と返す。
これにほんこんは「前の政権とか、よその党とか関係ないやん。何をおっしゃってますの!」とツッコミ。橋下氏が「僕は行政をやっていたが、日々の行政実務で山ほどやっていることがいろいろあるんですよ」と答えると、「今の言い方も、“お前らはやっていないから黙っておけ”みたいな。視聴者の皆さんは絶対にそう思ってるで。そりゃプレーヤーはしんどかったと思うけど、それを言ったら話が前に進まへん」と指摘。橋下氏は「いやいや、そうですかねぇ(笑)。だから、ほんこんさんの意見を元にいろいろ議論させてもらいたいなと思って。政治としては『1』!」と返す。
橋下氏は「ほんこんさんもいろいろな番組やYouTubeでも言われているように、生活必需品などの物価は上がっているが、他が全部上がっているわけではない。欧米諸国はみんな金利を上げに行っている中で日本がそうしないのは、経済のことを考えたらもっと上げないといけないから。そこで生活が苦しい人たちに一番効くのは消費税だと思う」と述べた。
ほんこんは「庶民に一番効くのは消費税の減税、もしくは期間でなくしてもらったら購買力が増えてくると思うし、企業も助かる。今回円安で、輸入しているところはえらい目にあって、輸出しているところは儲かってるけど、そんなことは全然言わへん。小売業、たこ焼き屋さんやお好み焼き屋さん、いろいろな居酒屋さんが一番比例するから、そこに減税をかけてあげなあかんと思う」との考えを示す。
橋下氏は「消費税を減税するには財務省を振り切らなければいけない。歴代の政権はみんなできなかったけど、それはやらないといけないから、期間限定で。財務省は『政治家は信用ならない。1回下げると2度と上げない』『消費税の減税は絶対にダメ』と言っていて、その分『補助金でお金をばら撒け』という方向だが、じゃあ“年内まで”と決めて、年が明けたら自動的に戻る、本当に効果があるならもう1回下げるとか、やり方はいろいろある。でも、今の自民党の政治はできない。振り切らないと」と指摘した。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)