藤井聡太竜王、初優勝へ前進!稲葉陽八段に133手で勝利し2期連続の決勝進出決める/将棋・JT杯
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 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の準決勝第2局が11月6日、愛知県名古屋市の「ポートメッセなごや 第3展示館」で行われ、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が稲葉陽八段(34)に133手で勝利した。11月20日に行われる決勝では、初優勝をかけて斎藤慎太郎八段(29)と対戦する。

【動画】2022年度「将棋日本シリーズ」準決勝第二局 藤井聡太竜王 対 稲葉陽八段

 振り駒の結果、先手番は藤井竜王に。両者とも持ち時間を使わず、角換わりの戦型を志向し、後手の稲葉八段は右玉の作戦をとった。先手の封じ手、左右ににらみを利かせる角打ちはやや意外だったか、稲葉八段が考慮時間を4分投入。藤井竜王がペースを握った。攻め合いになると、藤井竜王は飛車、角を活用して瞬く間にリードを拡大。稲葉八段は守備に追われる中で必死に粘って反撃のチャンスを狙ったが、藤井竜王が終始冷静な指し回しを見せ、勝利を飾った。

 終局後、藤井竜王は「激しい攻め合いになり、判断が付かない局面が多かった。最後は積極的に行って、攻めをつなげることができたかなと思います」とコメント。敗れた稲葉八段は「藤井竜王にうまく指されてしまった。もう少し粘ることが出来なかったか…」と残念そうに話した。

 この結果、藤井竜王は4回目の出場で2期連続決勝進出が決定。昨年は決勝で豊島将之九段に敗れ、準優勝となっただけに今期こそ初のJT杯獲得を目指したいところだ。次戦、11月20日に予定されている決勝戦では、名人2期連続挑戦の強豪・斎藤慎太郎八段(29)と激突する。

 JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。

ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】2022年度「将棋日本シリーズ」準決勝第二局 藤井聡太竜王 対 稲葉陽八段
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