麻雀プロ団体の1つ、日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「雀王」をかけた雀王決定戦の最終日が行われ、3日目まで首位に立っていた浅井堂岐が逃げ切りで初の雀王を獲得した。今期がA1リーグ初参戦だった浅井だが、堂々の1位でリーグを通過すると、他の3人が全員Mリーガーという超ハードな顔触れにも負けず、力強い戦いに終始し、団体トップタイトルを手にした。
3日目終了時点で、2位の松本吉弘にわずか4.8ポイント差に詰め寄られていたが、最終日初戦となる通算16回戦で、その松本とトップラスを決めて一気に130ポイント近く差を広げると、その後はラス、トップ、3着と出入りの激しい一日に。それでも最終20回戦までに逃げ切りには十分なリードを作ると、きっちりと立ち回って逃げ切りに成功。初の決定戦でたくましい強さにより優勝を果たし、トロフィーを手にした。「後方から打点を作って押し返す自分の打ち方が今回ははまったのかなと思います。ここで勝ったからには恥ずかしい麻雀を打つことは出来ないのでこれからも雀王として責任を持って研鑽していきたいと思います」と、新ヒーローが今後に向けて強い思いを言葉にしていた。
【試合結果】
1位 仲林圭 +37.8
2位 浅井堂岐 +24.8
3位 渋川難波 +13.7
4位 松本吉弘 ▲77.3
【最終成績】
1位 浅井堂岐 +98.6
2位 松本吉弘 ▲8.3
3位 渋川難波 ▲30.5
4位 仲林圭 ▲60.8
◆雀王 日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル。1年をかけてリーグ戦を行う。最上位のA1リーグ(14人)は全10節を戦い、上位3人が決定戦に進出。前年度優勝の雀王を含めた4人で争う。決定戦は4日に分けて、半荘20回戦を行う。
◆日本プロ麻雀協会 2001年に設立。主なタイトル戦は雀王、雀竜位、女流雀王、日本オープンなど。五十嵐毅代表理事。
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