「打点女王」は好材料を活かし、見事に大物手を仕上げた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」11月14日の第2試合はセガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）がトップを獲得。7位と低迷していたチームに息吹を与える大勝で6位浮上、試合後はいつもに増して明るく笑顔を振りまいた。
試合は起家から茅森、TEAM雷電・萩原聖人（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）の並びで始まった。東1局は5200点の放銃。第1試合では最終局にエース近藤誠一（最高位戦）が2着から3着へ落ちる放銃をしており、暗雲が立ち込める。
しかしここで挽回するエネルギーを茅森は持っていた。東2局、3・6筒と發の変則三面張でリーチをかけると、高目の發を力強くツモ。リーチ・ツモ・發・赤の8000点を得て、すぐに失点を取り戻した。それどころか東3局はダマテンで満貫をアガり、一気にトップ目まで突き抜ける。
その後、渋川に親跳満のアガリが生まれ、茅森は2着へダウン。「打点女王」の本領発揮となったのは南1局だ。萩原との2軒リーチを制してツモ、リーチ・ツモ・平和・一盃口・ドラ・裏ドラの1万8000点を獲得、再逆転に成功した。さらに同1本場は親満貫を高宮からロン、これで持ち点は6万点を超え、その後はソツなく逃げ切ってトップ、今期2勝目を挙げた。
勝利者インタビューでは「『一日一跳』、アガりました！」と昨期に生まれた標語を掲げ、白い歯を見せた。満貫3回に跳満1回、大物手が乱舞した快勝。この内容に茅森は「ちょっと『二跳』は難しいと思う」と茶目っ気たっぷりだ。
チームは6位浮上、借金返済も見えてきたが「お父さんがまだちょっとね、トップ取ってないんで、トップ取ってほしいなと思ってます。頑張って！」とカメラへ視線をちらり。さらに「近藤さんがトップ取ったら、もっとゴーンと行くと思います」と語った。
最後は「トップ、みんな良かったね」と優しい母のように笑顔を見せ、ウインクのサービスも。これにはファンも「可愛いな」「キュンです」「ウインクいいね」とメロメロだった。
【第2試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）5万8100点／＋78.1
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）2万4400点／＋4.4
3着 KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）2万200点／▲19.8
4着 TEAM雷電・萩原聖人（連盟）－2700点／▲62.7
【11月14日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS ＋480.2（24/94）
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋165.1（26/94）
3位 EX風林火山 ＋22.6（24/94）
4位 TEAM雷電 ＋10.4（26/94）
5位 U-NEXT Pirates ▲46.8（24/94）
6位 セガサミーフェニックス ▲98.0（26/94）
7位 KADOKAWAサクラナイツ ▲188.1（26/94）
8位 赤坂ドリブンズ ▲345.4（24/94）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
