形で覚えてしまえば、すぐにわかる有名な多面待ち。でも実戦では滅多に出会えない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」11月14日の第2試合、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)が2・3・4・5・6索待ち、5面待ちのテンパイでリーチ。今期から始まった待ち牌表記にも、この5枚の連続形が並んだ。滅多に見られない形に、実況の日吉辰哉(連盟)は絶叫、視聴者からも大きな反響が寄せられた。
南4局1本場、高宮と2着を競るライバルのKADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)がリーチ。高宮は二万と四・七万、そして2・3・4・5・6索の受け入れがあるイーシャンテン。解説の石橋伸洋(最高位戦)は「珍しい形ですね、サンドイッチ形というんですけど」とこれを説明した。
11巡目、高宮はマンズを引き入れ、ソウズ待ちのテンパイ。待ち牌が5つ表示されると、日吉は「いっぱいです!ご覧ください!高宮の得点のテロップの上に待ちが表示されています」と絶叫を交えて伝えた。これに視聴者も「いっぱいw」「にさしごろまちー!」「テキストに出てくるヤツ」と大興奮だ。
待ちの種類は多いものの、自分でその多くを使っており、残り枚数は少ない。石橋は冷静に「3・4・5がもうないんですね、2と6だけの待ち」とカウントした。
結果は高宮が渋川からロン、リーチ・赤・ドラの5200点をアガり、2着に浮上して試合を終えた。麻雀の多面待ちテキストに出てくる珍しい形が実戦に登場、見事にそれを使い切ってアガリが生まれたレアなシーンだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







