誰もが驚く選択だった。それでも今期初トップを飾った赤坂ドリブンズの鈴木たろう(最高位戦)は、「普通だったでしょ?」とおどけて見せた。
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」11月15日の第2試合は、起家から渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、たろう、EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)の並びで始まった。まず、たろうが魅せたのは親番の東3局5本場だ。3巡目で瑞原が捨てた九万をポンすると、実況からは「なんて役でアガるんですか?」と疑問の声。それもそのはず、たろうの手牌は対子が2つあるものの、即アガリには程遠い型で、これにはファンからも「なに?これ?」「なにしてんだ?」「ブラフ?」「亜空間かね」といったコメントが寄せられた。続けて、たろうは松本が捨てた1索もポン。ここでも実況は「まだ、足りなくないですか?」「これから重ねていこうって感じですかね」としたが、その圧力はかなりのもので、周囲が警戒する中、たろうは白を手持ち1枚から対子、対子から暗刻にし、カン四万待ちのテンパイを瑞原からアガリ切った。
点数こそ白・赤の3900点(+1500点、供託1000点)だったものの、インパクトは十分だ。じわじわと卓上を支配すると、2連続アガリで迎えた親番の南3局3本場では7索・9筒のシャンポン待ちでリーチを仕掛け、リーチ・ツモ・裏2の満貫・1万2000点(+900点、供託1000点)を完遂。一時期は4万点以上の大差を付けられていたトップ目の瑞原を見事に捲った。「トップ率だけが取り柄なのに(勝利者インタビューの)ここに来られないのはどうなってるんだって思っていました」。ここまで6戦でトップ無し、7戦目でのようやくの勝利に「長かったですね」と表情を崩したたろうは、東3局5本場の闘牌に対して「え?普通だったでしょ?」とコメント。「あれは記念受験みたいなもの」と冗談を言うほど上機嫌で、「僕は毎回、こういうことをやってるんで、たまにアガれないとやる意味がない」とすると、「やっとアガれる順番が来たな」と続けた。「ずっと負けていてファンの方がすごい心配してくれて、応えられないのが申し訳なかったんですけど、賢ちゃんのトップで上向きになった」。ここまでチームは最下位に沈んでいるが、先週の園田賢(最高位戦)の勝利で流れは変わりつつある。人知を超えたゼウスの選択が、チームを上位へと導く。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)5万1600点/+71.6
2着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)4万1200点/+21.2
3着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)1万6300点/▲23.7
4着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)-9100点/▲69.1
【11月15日時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +443.3(26/94)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +165.1(26/94)
3位 EX風林火山 +13.8(26/94)
4位 TEAM雷電 +10.4(26/94)
5位 U-NEXT Pirates ▲80.2(26/94)
6位 セガサミーフェニックス ▲98.0(26/94)
7位 KADOKAWAサクラナイツ ▲188.1(26/94)
8位 赤坂ドリブンズ ▲266.4(26/94)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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