リーチは1回のみ。それでも終始ライバルを圧倒、チャンス手は逃さなかった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」11月24日の第1試合はEX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)がトップ。試合後はリストバンドの“火”を力強く掲げてガッツポーズ、好調さをアピールした。
この試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)、松ヶ瀬、U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)、赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)の並びで開局した。松ヶ瀬は東1局、同じ赤のチームカラーを持ち、個人成績でも上位を競う伊達からリーチ・タンヤオ・ドラ2・裏ドラの8000点をロン。大きく先制に成功した。
東4局は丸山が親満貫を決め、これにより2着に落ちるも、逆転の機会はすぐにやってきた。南2局、わずか5巡でテンパイすると、丸山からダマテンでロン、タンヤオ・赤・ドラ2の1万2000点で再逆転だ。南3局は仕掛けて3900点をまたも丸山からアガリ、ダントツに。オーラスは親の丸山のリーチに鉄壁のガード、伊達のツモアガリで終局した。
抜群の安定感に加え、勝負手では“火”の如く卓上を侵略する充実のトップ。これで個人成績は首位に躍り出た。それでも試合後の本人はいたって冷静。リポーターからの「負ける気がしないんじゃないですか?」の問いには「いつもヒヤヒヤで、ドキドキしてます」とお茶目な返しも。個人首位となる4勝目だが「まだ全然、暫定だし、3分の1が終わったところなんで。このまま最後までいければ。何よりチームポイントが増えたのが嬉しい」と、個人の成績よりまずチームという意識を口にした。
快勝にも浮かれた様子はまるでなし。淡々と勝利という仕事を積み重ねた松ヶ瀬。ファンに向けては「この後、まだまだ長いですけど、とりあえずレギュラーの突破を目指して、最後までチーム一丸となって頑張りますので、応援よろしくお願いします」と深々と頭を下げた。
繊細な打牌には不調なし。死角が見当たらない強さを示し続ける松ヶ瀬には「松ヶ瀬さんトップおめでとうございます!!」「安定感がすごい」「まつがせは手が入ってない時もしっかりやることやるから強いんよな」「押し引きしっかりしてる人は強いよな」と、声援に加えてその実力を称える声が多数寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)4万2200点/+62.2
2着 U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)2万4900点/+4.9
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)2万4400点/▲15.6
4着 赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)8500点/▲51.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






