藤井聡太竜王、初防衛決めるか 広瀬章人八段が反撃開始か 宮地嶽神社対局“光の道”はどちらに続く?/将棋・竜王戦七番勝負第5局
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 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が11月25日、第35期竜王戦七番勝負第5局で広瀬章人八段(35)と午前9時から対局を開始した。藤井竜王が初防衛に王手をかけて迎えた本局の舞台は、玄界灘を臨む福岡県福津市の「宮地嶽神社」。いよいよクライマックスか、広瀬八段が反撃の2勝目を飾るか、大注目の一戦だ。

【中継】防衛か、反撃か 注目の竜王戦第5局

 藤井竜王は、2016年10月に四段昇段。順位戦A級(A級:1期)。2022年は年初の王将戦七番勝負を制し五冠に。その後、叡王、棋聖、王位と3つのタイトルの防衛に成功し、通算タイトル獲得数を大台の10期に乗せた。11月20日に行われた将棋日本シリーズ JTプロ公式戦で初優勝を飾るなど、今年度成績は25勝6敗で0.8064と高勝率をキープ。勢いそのままに、本局で竜王初防衛を決めたい。

 広瀬八段は、2005年4月に四段昇段。順位戦A級(A級:9期)。タイトルは第31期(2018年度)竜王と王位1期の通算2期。第31期は羽生善治竜王(当時)とフルセットの激闘を演じ、通算タイトル獲得数100期到達を阻み自身初の竜王に就位した。今期は2組優勝から決勝トーナメントを勝ち上がり、挑戦者決定三番勝負で山崎隆之八段(41)を破り挑戦権を獲得。若き五冠王から4期ぶりの竜王奪還を狙い、巻き返したいところだ。

 本シリーズは、広瀬八段の先勝から、第2局以降は藤井竜王が圧巻の3連勝で推移。直近の14日、順位戦A級での対戦でも藤井竜王が勝利を飾っており、通算対戦成績は9勝2敗に。しかし、いずれも広瀬八段の序盤研究が注目を集めており、本局で先手番を持つ挑戦者は是が非でも反撃の2勝目を飾りたい。

 第5局の舞台は、福岡県福津市の「宮地嶽神社」。毎年2月と10月のそれぞれ一週間程度、夕日が参道を一直線に照らす様子が「光の道」とも呼ばれ、神秘的な絶景が見られる場所としても有名な神社だ。初防衛を目指す藤井竜王と、カド番からの巻き返しを狙う広瀬八段、願う道が照らされるのはどちらか。

 持ち時間は各8時間の2日制で、先手番は広瀬八段。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第35期 竜王戦 七番勝負 第五局 1日目 藤井聡太竜王 対 広瀬章人八段
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