不調にあえぐチームを、またしてもルーキーが救った。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」11月28日の第2試合はKADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）がトップ。第1試合でラスに沈んだ、堀慎吾（協会）のマイナスを挽回する活躍。前回25日の登板の際も、第1試合で内川幸太郎（連盟）がラスを引いた後に、渋川がトップを獲得しており、チームを低迷させまいと奮闘している。
試合は起家から赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）、TEAM雷電・黒沢咲（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）、渋川の並びでスタートした。東場では加点なし、南場もテンパイまでは辿り着くものの、あと1牌が遠い展開が続く。
それでもテンパイ料を南2局、同3局と続けて手にして、南4局2本場の親番で渋川はチャンス手を迎えた。10巡目、先制リーチをかけると、終盤にツモってリーチ・ツモ・平和・赤2・裏ドラ2の1万8000点（＋600点、供託1000点）を完成させ、この局開始時の3着から、トップ目の園田まで一気にマクってみせた。次局は園田が2着を確保するアガリ、これで渋川は自身2連勝、チームのピンチを救う活躍だ。
勝利者インタビューでは「めちゃくちゃ嬉しいです、本当に。もう言い表せない、言葉では」と喜びを素直に表現した。ポイントゲッターの堀がまさかの個人25位に沈む不調。これを受けて渋川は深く心に期するものがあった。
「堀さんが1戦目のラスで、僕より下に行ったんですよ、個人成績が。ずっと僕を煽り続けて。奮起を促してくれて、そのおかげで僕が上がってきたので。僕はこれから堀さんを煽り倒そうと思います」と語り、チームの固い結束をアピール。このコメントに視聴者からは「煽られまくるよな、そらｗ」「渋川そういうのできるから好きだわ」「いいんじゃない、それで成績上がっていけば」と様々な声が寄せられた。
今期から参戦のルーキー3人のうち、最後にトップを取った渋川。TEAM雷電・黒沢咲（連盟）のリーグ記録となる大勝の陰で、箱下のラスとなる憂き目も味わった。そこから時を経て、個人成績のプラス域は目前だ。戦いの最中から試合終了後まで、気合が溢れたのか、耳は真っ赤に。ファンの注目の的にもなっていた。
渋川はファンへ向けて「一時期はすごい沈んだんですけど、その沈んだ日にパブリックビューイングの皆様が『渋川連投行け！』と言ってくれて、チームメイトも監督も『連投行ってこい』と言って、トップを取って、そこから絶好調になったんで、本当に皆様のおかげで、この成績があると思います」と語り、頭を下げた。
最後に渋川は「まだマイナスしているので、このままでは終わらない気持ちで、どんどん上を目指して頑張っていくので、応援よろしくお願いします！」と一息に思いを伝え、愛刀サクラブレードを力強く掲げていた。
【第2試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）4万2300点／＋62.3
2着 赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）2万7400点／＋7.4
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）2万1800点／▲18.2
4着 TEAM雷電・黒沢咲（連盟）8500点／▲51.5
【11月28日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS ＋459.2（32/94）
2位 EX風林火山 ＋248.5（32/94）
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋61.6（34/94）
4位 TEAM雷電 ▲84.9（34/94）
5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲101.3（34/94）
6位 U-NEXT Pirates ▲101.5（32/94）
7位 セガサミーフェニックス ▲158.6（32/94）
8位 赤坂ドリブンズ ▲323.0（34/94）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
