将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントの敗者復活戦が11月29日に行われ、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)と伊藤匠五段(20)が午前10時から対局を開始した。今後も長く将棋界を背負っていくだろう20歳同士が、棋王挑戦を目指して激突。勝者は敗者復活戦の決勝で羽生善治九段(52)と対戦する。
【中継】第48期棋王戦コナミグループ杯 挑戦者決定T敗者復活戦 藤井聡太竜王対伊藤匠五段
藤井竜王は2016年10月に四段昇段してプロ入り。第34期竜王で、順位戦はA級(1期)。タイトルは通算10期で、棋戦優勝は6回を数える。最年少でプロ入りして以来、数々の最年少記録を打ち立てると、現在は5つのタイトルを保持し、将棋界の序列1位に。タイトル戦には10回出場し、その全てで獲得に成功。現在開催中の竜王戦七番勝負でも3勝2敗と初防衛に王手をかけている。トップクラスとの対戦が続く中、今年度も8割前後の勝率を維持する令和の天才棋士だ。
伊藤五段は2020年10月に四段昇段。竜王戦6組、順位戦C級1組。棋戦優勝は新人王戦で1回。藤井竜王とは同学年で、小学生大会でも対戦し勝利した経験がある。藤井竜王から4年遅れてのプロ入りにはなったが、その実力は光るものがあり、通算100局を超えた後でも勝率7割以上をキープ。将来のタイトルホルダー候補に数えられている。
棋王戦の挑戦者決定トーナメントは予選通過者、シード者が参加。ベスト4に残ると2敗失格システムになり、準決勝、決勝で敗れた者は敗者復活戦へ。優勝者と敗者復活戦の優勝者が変則の挑戦者決定二番勝負を行い勝者組優勝者は1勝、敗者復活戦優勝者は2勝で挑戦権獲得となる。現タイトル保持者は渡辺明棋王(名人、38)。
本局の持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は藤井竜王。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)