試合の行く末を左右する“風”。それを操る者がいるとすれば、その強さは手に負えない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」12月2日の第1試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)がトップ。試合後はこの内容を振り返り「ブラボーで!」とご満悦だった。
前回のトップから4試合勝利がない佐々木。この試合はセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、佐々木、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)の並びで開局。佐々木は東1局に4000点、東2局はリーチ・ツモ・タンヤオ・赤の1万2000点と連続でツモ。これで“風”を呼び込むと、その後もアガリを決め、試合をリードする。
茅森、丸山もそれぞれ高打点のアガリを決め、3者競りの展開となった南2局。ここで佐々木は丸山との2軒リーチを制し、リーチ・ドラ・裏ドラの7700点でダメ押し。このまま逃げ切って、10月31日以来、約1カ月ぶりのトップを手に入れた。リーチ5回、アガリ5回、放銃はオーラスの1回のみとほぼ完勝、この勝利にファンからは「久々の1着やーやったー」「ナイストップ!」「寿人完璧だったな」「寿人おめでとう!!」と喜びの声が集まった。
勝利者インタビューでは「ブラボー!」のリップサービス。「最初のほうにツモアガリが何回か、続けてあったんで、今日は行けそうだなという雰囲気はありましたね」と、先制攻撃の成就が勝因の一つであると振り返った。
さらに今後の展開を見据えて“魔王”からは「11月、1回もトップがなかったんですけど、ようやくここで流れも変わって、チームにいい風を吹かせられたんじゃないかと思います」と、チームが上向く予感のコメントも飛び出した。視聴者からは「ブラボー!」の連呼に加えて「12月いいスタート!ありがとう魔王様!!」「寿人やっぱ凄いな」「おめでとうございます!」と賛辞が多数寄せられた。
首位の渋谷ABEMASは+500ポイント以上を持ち、追いつくには決して楽ではない。しかし“魔王”の強さは風が吹くほど増していき、中盤戦で上位をかき回す台風の目になるはずだ。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3万8900点/+58.9
2着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)2万9300点/+9.3
3着 赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)2万7600点/▲12.4
4着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)4200点/▲55.8
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






