その強さは、まさしく“地球外”レベル。渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）が、またしても圧倒的な雀力で勝利を収めた。12月13日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」の第2試合は、起家から赤坂ドリブンズ・村上淳（最高位戦）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）、多井、EX風林火山・勝又健志（連盟）の並びでスタート。前回は2着、その前は1着と、12月に入ってから好調の多井は、この日も読みが冴え渡った。
攻めたのは親番の東3局、多井は4巡目に四万を切りながらも、その後に赤牌の五万を引いたことで、テンパイと同時に迷わず一・四・七万の三面待ちでフリテンリーチ。ここで、タンヤオが付く七万を手繰り寄せると、リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・赤の満貫・1万2000点を奪取した。南1局では村上とのリーチ合戦に競り勝ってリーチ・ツモ・ドラの4000点（供託1000点）を加点。放銃ゼロ、アガリ2回の効果的な攻撃で逃げ切りを決めた。
「滅ぼしますよ？そんなことを言ってると」。試合後のインタビューに「麻雀星人」と記された缶バッチを付けて登場した多井は、それを突っ込まれたところでリポーターにひと言。「滅ぼしちゃったじゃないですか、トップを取って」との返しには「ちょっとツイてましたね」とし、満面の笑みを浮かべた。「結局、守備的なんですよ。考え方とか」。アガれはしなかったものの、東3局1本場で実況を「はぁ、一番ないと思った選択ですね」と唸らせた、早々に赤牌の五万を捨ててからのドラ単騎での七対子ヤミテンなど、随所で見せた選択を振り返った多井。インタビューラストでは「日向さんがいないうちは4着とか2着ばっかりだった」「今日は松本とどっちかトップ取ろう、日向さんが気にしないようにトップを取ろうって松本が言ってたんですよ、カッコいいことを…」と体調不良で離脱中のチームメイト・日向藍子（最高位戦）を気遣う余裕も見せ、「まだまだ半分以上、レギュラーシーズンが残っているので、引き続きMリーグを応援してくれたら嬉しいです」と、今期4勝目に終始ご満悦な様子だった。
【第2試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）3万2700点／＋52.7
2着 赤坂ドリブンズ・村上淳（最高位戦）2万7000点／＋7.0
3着 EX風林火山・勝又健志（連盟）2万500点／▲19.5
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）1万9800点／▲40.2
【12月13日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS ＋541.0（42/94）
2位 EX風林火山 ＋182.2（42/94）
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋119.2（42/94）
4位 U-NEXT Pirates ▲5.2（42/94）
5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲105.7（42/94）
6位 TEAM雷電 ▲128.4（42/94）
7位 セガサミーフェニックス ▲277.8（42/94）
8位 赤坂ドリブンズ ▲325.3（42/94）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
