将棋の順位戦A級6回戦が12月20日に行われ、永瀬拓矢王座(30)と佐藤康光九段(53)が午前10時から対局を開始した。前半戦を3勝2敗で折り返した永瀬王座に対し、佐藤九段は5戦全敗と初日が出ていない。勝負所の第6局で勝ち星を挙げるのはどちらか。
永瀬王座は2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:6期)、A級(A級:2期)。将棋に対するストイックな姿勢から「軍曹」と呼ばれ、研究量ではプロの中でも一、二を争うと言われている。2019年度の第4期叡王戦で初タイトルを獲得。今期の王座戦では豊島将之九段(32)を挑戦者に迎え、防衛に成功。4連覇を達成し、通算タイトル獲得数を5期とした。棋戦優勝は2回。今期A級は3勝2敗で前半戦を折り返し、挑戦者争いに食い込むべく6回戦に臨んでいる。今年度成績は26勝13敗、勝率は0.6666。
佐藤九段は、1987年3月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:28期)、A級(A級以上:26期)。獲得タイトルは、第56期・57期(1998~99年)の名人2期、永世称号を持つ棋聖6期など通算13期。棋戦優勝は12回を数える。日本将棋連盟会長という重責を担いながら、プレーヤーとしても最前線に立つトップ棋士だ。今期の順位戦A級は未勝利で、後半戦での巻き返しに期待が寄せられている。今年度成績は8勝13敗で、勝率は0.3809。
両者の対戦は9局あり、佐藤九段の5勝、永瀬王座の4勝。直近の対戦は昨年12月の棋王戦挑戦者決定トーナメント勝者組決勝戦で、永瀬王座が勝利している。約1年ぶりの対戦を制するのはどちらか。
本局の持ち時間は6時間で、先手番は永瀬王座。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)