将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)は12月27日、棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定二番勝負第2局で佐藤天彦九段(34)と午前10時から対局を開始した。敗者復活戦から勝ち上がった藤井竜王が第1局を制したことで、挑戦権争いは最終第2局へ。本局を制し、渡辺明棋王(名人、38)へ挑むのはどちらか。
藤井竜王は2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、順位戦A級(A級以上:1期)。タイトル獲得は通算11期、現在最多の五冠保持者だ。棋戦優勝は6回。今期の棋王戦は、挑決トーナメント2回戦からの出場で、中川大輔八段(54)、久保利明九段(47)、さらに豊島将之九段(32)に勝利。準決勝で佐藤九段に敗れ敗者復活戦へと回ったが、伊藤匠五段(20)、羽生善治九段(52)に勝利し挑決二番勝負へと勝ち上がった。自身6回目の棋王戦出場で初の挑戦、さらにはタイトル獲得で“年度内六冠”達成となるだけに、一戦一戦に大きな注目が集まっている。
佐藤九段は2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:9期)、順位戦A級(A級以上:8期)。タイトルは名人3期で、棋戦優勝はタイトル戦昇格前の第2期叡王戦など4回。2015年度第41期棋王挑戦者で、渡辺棋王に3勝1敗で敗退。7期ぶり2度目の挑戦を目指す今期は、挑決トーナメント2回戦からの登場で高野智史六段(29)、郷田真隆九段(51)、糸谷哲郎八段(34)に加えて、準決勝で藤井竜王、決勝で羽生九段に勝利。勝者組優勝の誇りを胸に、挑戦権獲得、さらには初奪取に向けて静かに闘志を燃やしている。
挑戦決定の大勝負を制するのはどちらか。持ち時間は各4時間。振り駒の結果、先手は藤井竜王に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)