実際に世帯年収400万円程度、夫と高校3年生の息子と暮らす主婦のマッシュルームママさんも「一言でいうとカツカツだ」という。

「生活費は大学受験を控えている息子の教育費が一番占めている感じだ。息子は理系なので、塾はその科目だけ受けさせている。本当はもっと受けさせたいが、家のローンもある。節約のために外食の頻度を減らして、今はほとんど家族で出かけない。(息子が)食べ盛りなので食費もなかなか減らせない。何とかやりくりしている」

 同年代の夫の月収は25万円程度。過去は半導体関係のエンジニアとして大手企業に勤めていたが、リーマンショック時に退職。今は金属加工の会社に正社員の溶接工として勤務している。

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 リーマンショック時の転職は「本当に厳しかった。似たような職種で再就職先も探したが年齢的にもなかなかそれが叶わなくて、主人も苦労した。別の資格の勉強をなんとか勉強して、ご縁があって今の会社に勤めている」と述べるマッシュルームママさん。転職後、給料も上がらない状況が続いているという。

「どうにかやりくりすれば、やれないことはない。でも、なかなか贅沢はできない。そんな生活実感のもと、日々暮らしている。何かあったら、生活していけなくなる。今、贅沢するわけにはいかない」

 マッシュルームママさん自身も現在はパートに出て働いているが、コロナ禍によってシフトが減らされるなど、不安定な時期もあったという。

「コロナ禍前はもう少しシフトがあった。もっと新型コロナの流行が落ち着けば、また元のように働けるかなと思う。本当はフルタイムで働きたい気持ちもあるが、親の介護等で通院、介助があると、なかなか一週間フルで働くことが難しい。なんとか今はパートで頑張っている」

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「年収400万円世帯は中間層、支援はほとんど受けられない」
「こんな生活したくない」大晦日、食料配布に長蛇の列…コロナ禍で増える生活困窮者

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