今年もMリーグの世界に「HONDA」の名前が轟く。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」1月5日の第1試合は目下個人首位で絶好調のTEAM雷電・本田朋広（連盟）がトップ。中盤に劣勢を跳ね返す跳満が飛び出すと、南3局にはトップを快走するセガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）から直撃の親跳満をアガり、今期9勝目を掴み取った。
この試合は東家からEX風林火山・二階堂瑠美（連盟）、茅森、本田、渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）の並びで開始した。本田は東1局に5200点を放銃、その後も失点が続き、一時は多井と共にラス目へ落ちた。しかし今期の本田は積まれているエンジンが違う。東4局に東・赤2・ドラ3の跳満、1万2000点をアガって挽回すると、南3局はリーチ・七対子・赤・裏ドラ2の1万8000点をトップ目の茅森からロン、これで一気に逆転だ。
タフな本田の戦いぶりに視聴者も興奮。「本田くん逆転！！新年も来るか来るか」「ともきゅん！！」「強すぎw」「本田がぴょんぴょんするんじゃあ～」と賛辞が飛び交い、さらには「MVPやな」と早くも個人初タイトルまで期待する声も。南4局はラス親の多井から反撃を受けるも、続く1本場に流局、本田は逆転でゴールテープを切った。
劣勢に立つと反撃のチャンスを得られず、ズルズルと負けてしまう、それがデビュー年の昨期によく見られた展開だったが、今年の本田は違う。解説の河野直也（最高位戦）は「本田さんが見事攻め切ったのが、この結果につながったと思いますね」と、その戦いぶりを称えた。
勝利者インタビューでは「嬉しいです」と笑顔。「リーチにも立ち向かいながら、良い感じのアガリが取れたんじゃないですかね」と内容にも手応えを感じた様子だ。南3局の親跳満、裏ドラ2枚を乗せた七対子については「裏が大事なんですよ、裏で麻雀してますから」とジョークを交えて語り、アガリ牌の待ち取りについては「一万か1筒かという選択肢については、押し返してきそうな瑠美さんの現物にした」と説明して、冷静さも光った。
「チームはファイナル目指して頑張るんで、皆さん応援よろしくお願いします！」とファンへ語り掛けると、コメント欄には「本田頑張っとるな」「RMO！」「雷電の希望！ともくん！」と多くの声援が寄せられた。
レギュラーシーズン前半だけでも8勝と快走、後半に入った新年初戦でも逆転勝利で9勝目。HONDAのプレーがさらに熱を帯びれば、レギュラーシーズン通過はもとより、セミファイナルシリーズを4位以上でクリアとなるファイナルシリーズ進出も決して高い壁ではないはずだ。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・本田朋広（連盟）4万3300点／＋63.3
2着 セガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）2万7300点／＋7.3
3着 渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）1万7100点／▲22.9
4着 EX風林火山・二階堂瑠美（連盟）1万2300点／▲47.7
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
