2023年4月より第2クールが放送中の「ガンダム」シリーズTVアニメ最新作「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。本記事では「水星の魔女」に登場するメインキャラクターの1人であるグエル・ジェタークについて、演じる声優や搭乗した機体の紹介、本編中の名セリフなどを解説していきます。
目次
- アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」とは?あらすじを紹介
- アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」グエルとは?
- グエルが搭乗する機体は?
- グエルがプロポーズした相手はスレッタ
- グエルは第2クールに登場する?
- アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」グエルの名セリフを紹介
- グエルと「機動戦士ガンダム00」のコーラサワーは似ている?
- アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」グエルのまとめ
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」とは?あらすじを紹介
「水星の魔女」は、MBS/TBS系全国28局ネットにて2022年10月の毎週日曜午後5時から放送された「ガンダム」シリーズのTVアニメ最新作です。TVアニメシリーズとしては約5年半ぶりの新作となり、オリジナルストーリーが繰り広げられています。続編となる第2クールが2023年4月から放送中です。
スレッタ・マーキュリーという名の少女が辺境の地である水星から、モビルスーツ産業最大手の「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」へ、搭乗機体であるガンダム・エアリアルとともに編入するところから物語がスタートします。
TVアニメ放送前には、本編の前日譚にあたるエピソード「PROLOGUE」も制作されており、スレッタによく似た4歳の女の子、エリクト・サマヤが主人公として登場しました。スレッタとエリクトとの関係性をはじめ、本編との関連がファンの間でも議論されています。
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」グエルとは?
グエル・ジェタークは、アスティカシア高等専門学園のパイロット科3年生で、熱くなりやすく荒々しい性格の持ち主です。ベネリットグループ内の御三家に位置付けるジェターク社の御曹司で、自らもパイロットとして学園内でもトップレベルの実力を誇ります。また、ジェターク寮の寮長も務めているなど、自他ともに認めるサラブレッドです。
1話にて初登場した際は、学生同士が望むものを賭けてモビルスーツを用いて行われる「決闘」において、勝者の中でも最も優秀な生徒に与えられる称号「ホルダー」を得ており、白を基調としたパイロットスーツに身を包んでいました。「ディランザ グエル専用機」に搭乗して決闘を制したグエルは、親の取り決めで婚約者と定められていたミオリネ・レンブランに対して「俺はお前も会社も、全部手に入れてみせるぞ」と宣言するなど、高圧的な印象が強いキャラでした。
アスティカシア高等専門学園からの脱走を繰り返していたミオリネに対して、ジェターク寮で暮らすように迫ったところ、スレッタの横槍が入り決闘をすることに。最終的にガンダム・エアリアルの前に圧倒されて決闘に敗北したことで、ホルダーの称号をスレッタに譲ってしまいます。
3話ではスレッタとの再戦、5話ではグループ内御三家ペイル社のパイロットであるエラン・ケレスに立て続けに敗れてしまったことで、父親であるヴィム・ジェタークからはジェターク寮を追われ、さらにはアスティカシア高等専門学園の退学を命じられるなど転落の一途を辿ってしまいます。
ジェターク寮を追われたグエルのその後
ジェターク寮を追われてしまったグエルは、6話でテント生活をしながらスレッタとエランの決闘を見守るシーンが視聴者の話題を集めました。キャンプを題材にしたTVアニメ「ゆるキャン△」になぞらえ、ネット上では「ゆるキャン△しながらスレッタを気にしているグエルくん大好き」や「グエルくんのゆるキャン△をBD特典にして欲しい」といった感想も上がっています。
9話にて退学を告げられたグエルは、ボブと名前を偽って輸送船の雑用係として清掃の仕事に就くなど、流浪の人生を歩むことになります。11話にて乗船する輸送船が目的地であるプラント・クエタに向かう際には、ヴィムの策略によってベネリットグループ総裁であるデリング・レンブラン暗殺計画を実行する反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」の襲撃を受けてしまいます。
プラント・クエタ襲撃事件後のグエル
プラント・クエタ襲撃事件で行方不明になっていたグエルですが、事件の実行犯である「フォルドの夜明け」の捕虜になっていたことが15話で判明しました。モビルスーツ隊指揮官・オルコットにとらわれている中で戦闘に巻き込まれるなどした後、学園へ帰還。16話では弟・ラウダと再会を果たしています。
グエルの声優は?
グエルの声を演じるのは、青二プロダクション所属の声優・阿座上洋平(あざかみ ようへい)さんです。「クロムクロ」の青馬剣之介時貞役や「あんさんぶるスターズ!!」の天城燐音役などが代表作となっています。
ほかの「ガンダム」シリーズ作品では、2021年にWEB上で全6話が公開されたショートフィルム「ガンダムブレイカー バトローグ」にて仮面の男を演じています。
また、1話で自身が演じるグエルがスレッタに敗れたシーンをモチーフにしたガンプラを制作して、ガンプラコンペへ応募したことをTwitter上で告知するなど、ガンプラ制作も行っていることが明らかになっています。
グエルの弟はラウダ
グエルの弟は、同じパイロット科3年のラウダ・ニールです。グエルとは異母兄弟のため同学年でありつつ実の弟にあたり、グエルのことは「兄さん」と呼んでいます。兄のグエルとは異なり、冷静で理性的な性格の持ち主ですが、熱くなると周りを気にせず叫ぶ一面などグエルと似ている部分も。ラウダの搭乗機体は「ディランザ ラウダ専用機」です。
グエルがジェターク寮の寮長を務めていたときはラウダが副寮長でしたが、グエルが寮を追われてからはラウダが跡を継いで寮長となっています。
グエルが搭乗する機体は?
グエルが搭乗した機体は、下記の3機体となります。
・ディランザ グエル専用機
・ダリルバルデ
・ディランザ
いずれもジェターク社製造のモビルスーツで、ディランザ グエル専用機は先述の通り、1話でスレッタの搭乗するガンダム・エアリアルとの決闘で大破しました。3話で第5世代実証機となるダリルバルデをヴィムからあてがわれたグエルは、スレッタとの再戦に挑みます。
しかし、意思拡張AIによって自律行動を行う新型ドローン兵器による攻撃を目の当たりにして、「俺の意志はいらないっていうのか……」と消沈し、最終的に意思拡張AIを停止して近接戦に持ち込むも、再びスレッタに敗れてしまいます。
5話ではエランに決闘を申し込まれ、専用機ではないディランザに搭乗して対峙したグエルですが、ドローンと決闘場に蓄積したレゴリスを駆使した戦術に嵌り3度目の敗戦を喫することに。本編内では主人公のスレッタに次ぐ決闘回数を誇るグエルですが、作中で描かれた決闘においては、3度異なるモビルスーツに搭乗して挑むも、1話で無名の生徒に勝利した以外は全敗という結果となっています。
グエルがプロポーズした相手はスレッタ
1話では親が決めた婚約相手であるミオリネに突っかかっていたグエルですが、1話の決闘の結果、ミオリネの花婿がスレッタになります。その後、3話ラストで再びスレッタと決闘したのち、スレッタからグエル自身が強かったことを認める言葉をかけられた際に「スレッタ・マーキュリー。俺と結婚してくれ」と手を取り跪いてプロポースをしました。
4話冒頭ではプロポーズを告げたのち我にかえったグエルが「今のは違う」と訂正するも、スレッタは拒否して逃走。この決闘を見ていた学園関係者はもちろん、視聴者からも「グエル先輩のプロポーズした時に間近で聞いていたエアリアルちゃんの心情知りたい」など驚きの感想がネット上で見受けられました。
グエルは第2クールに登場する?
第1クール終盤にて、「フォルドの夜明け」の襲撃に巻き込まれたグエル。第2クール開始時は、オープニングには姿があるものの本編の出番はありませんでした。グエルが再登場したのは第15話です。
この時グエルは、「フォルドの夜明け」に捕えられており、また父・ヴィムを失ったショックから憔悴しきっていました。しかしジェターク社の危機を前に奮起、宇宙へ戻ることを決意します。
グエルの現状と再起を描いた第15話では、「フォルドの夜明け」の古参メンバー・オルコットとの交流も描かれました。なお余談ですが、「地球に降りた主人公が敵側の年長者と親交を持ち、精神的に成長する」展開は、過去シリーズの「機動戦士ガンダム」(アムロ・レイとランバ・ラル)や「機動戦士ガンダムUC」(バナージ・リンクスとスベロア・ジンネマン)にも見られます。
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」グエルの名セリフを紹介
「水星の魔女」の放送開始後から印象的なシーンが多いグエルですが、それらのシーンから名セリフをいくつかピックアップしてご紹介します。
「勘違いするなよ。俺はお前のことなんて全然好きじゃないんだからな!」
3話ラストのプロポーズのあと、スレッタとミオリネを訪ねたグエルは決闘の取り決めを守りミオリネに謝罪をします。その後、去り際にスレッタに対して上記のセリフを発しました。スレッタも急変した態度に困惑して「わけわかんないです」というほどですが、初登場時の高圧的な態度からツンデレの王道のようなセリフを発したことで、視聴者のなかでグエル人気が回を追うごとに上がっていく契機となったシーンとセリフです。
「お前分かってるのか? こいつは敵だ! 御三家なんだぞ!」
5話でスレッタにエランが近づかないようにすることを決闘で賭けたグエル。「余計なことしないでください!」とスレッタから言われた際に、上記のセリフを発します。すぐに「あなたもそうじゃないですか」と正論を言われると「あっ……俺は! ……チッ」と墓穴を掘ることに。熱くなりやすく、後先考えるより行動や言葉を発するグエルらしさが現れた名セリフと言えるでしょう。
グエルと「機動戦士ガンダム00」のコーラサワーは似ている?
グエルにまつわる「水星の魔女」前半の展開を経て、視聴者の間では同じ「ガンダム」シリーズの「機動戦士ガンダム00」に登場するパトリック・コーラサワーとの共通点が話題になりました。グエルのこれまで描かれているエピソードとコーラサワーの共通点は下記の通りです。
・自信過剰で喧嘩っ早い性格
・優秀なパイロットだがガンダムによって機体が撃墜される
・一目惚れした相手に求婚する
また、何度撃墜されても復活することから不死身のコーラサワーと呼ばれていることも、連戦連敗しつつも決闘に挑んだグエルと共通します。コーラサワーは求婚したカティ・マネキンと結婚を果たして最終的に生き残り、幸せのコーラサワーを自称しているので、その点もグエルがコーラサワーと共通するのかは、物語の展開次第となります。
なお余談ですが、グエルがボブとして乗り込んでいた艦艇の艦長は、コーラサワーの声を演じた浜田賢二(はまだ けんじ)さんが声優を務めています。
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」グエルのまとめ
パイロットとしてはエース級の腕前を誇り、スレッタの前のホルダーであったグエル。初登場時の高圧的な態度から一転したツンデレセリフや、度重なる決闘での敗北を機に寮や学園を追いやられてしまったことで、視聴者の人気が回を追うごとに上がっているキャラです。
「水星の魔女」のメインキャラにして、その転落からどうなっていくのか目が離せないグエルに注目しつつ、ストーリーをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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