「ガンダム」シリーズのTVアニメ最新作となる「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が、2022年10月より放送されました。本記事では、「水星の魔女」に登場するメインキャラクターの1人であるミオリネ・レンブランについて、演じる声優や父親との関係性、本編中の名セリフなどを解説していきます。
目次
- アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』とは?
- アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ミオリネとは?
- ミオリネの婚約者とは?
- ミオリネと父親の関係は?
- ミオリネが搭乗する機体は?
- アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ミオリネの名セリフを紹介
- アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のミオリネまとめ
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』とは?
「水星の魔女」は「ガンダム」のTVアニメシリーズ約5年半ぶりの新作として、MBS/TBS系全国28局ネットにて2022年10月2日より、毎週日曜午後5時から放送されました。主人公・スレッタ・マーキュリーという名の少女が辺境の地である水星から、モビルスーツ産業最大手の「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」へ編入するところから物語が始まります。
TVアニメ放送前には、本編の前日譚にあたるエピソード「PROLOGUE」も制作されており、スレッタによく似た4歳の女の子、エリクト・サマヤが主人公として登場しています。
なお、続編となる第2クールが2023年4月から放送中です。
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ミオリネとは?
アスティカシア高等専門学園の経営戦略科2年生で、フルネームはミオリネ・レンブランです。1話でアスティカシア高等専門学園にやって来たスレッタが宇宙空間に漂うミオリネを救助した際に「邪魔しないでよ! もう少しで脱出できたのに! あんたのせいで台無し! 責任取ってよね!」と凄むシーンで初登場します。
その後、1話のラストでベネリットグループ御三家の1つ・ジェターク社の御曹司、グエル・ジェタークとの決闘に勝利したスレッタと、決闘のルールに基づき婚約者となり花嫁となりました。
学園理事長にしてベネリットグループの総裁であるデリング・レンブランの一人娘で、上から目線で説明もなしに勝手に物事を決める父に、強い反抗心を抱いています。決め事に反抗して学園から地球へ脱出しようと試みたり、デリングに物申すためにプロスペラの審問会に乱入したりするなど、強気で行動的な性格の持ち主です。
年齢は3話にてスレッタとの会話で「結婚できるのは17歳からでしょ。だから私の誕生日まで結婚はお預け」と語っていることと、経営戦略科2年生であることから16歳であることが判明しています。また、身長は現時点で公表されていませんが、スレッタと横並びになった際はスレッタの方が頭ひとつ分大きいため、かなりの身長差があることが窺えます。
ミオリネはアスティカシア高等専門学園ではほかの生徒と異なり、寮に入らず校舎内にある理事長室で生活をしています。4話でスレッタを部屋に招き入れた際は、部屋の隅にゴミ袋や食べかけの飲食物が散乱しており、ズボラな一面が垣間見えました。
また学園の敷地内で、母親が作った品種のトマトや植物を栽培しています。スレッタにトマトを渡した際、スレッタの母親の話を聞いたのち「そう。あなたのお母さんは生きてるのね」と話しており、ミオリネの母親はすでに亡くなっていることが窺えます。
ミオリネを演じる声優は?
ミオリネの声を演じるのは、アーツビジョン所属の声優のLynn(リン)さんです。「ウマ娘 プリティーダービー」のマルゼンスキー役や、「白い砂のアクアトープ」の久高夏凛役が代表作となっています。過去の「ガンダム」シリーズでは「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場する昌弘・アルトランドの幼少期の声を担当しており、「水星の魔女」が2作目の「ガンダム」出演となります。
ミオリネの婚約者とは?
1話時点ではミオリネの婚約者はグエルとなっており、「ウチのクソ親父が決めたから」とスレッタに事情を説明していました。その後、スレッタがグエルとの決闘に勝利したことで、スレッタがミオリネの婚約者となります。
スレッタがミオリネの婚約者となったのち、3話にて再度決闘をして敗北したグエルは、スレッタにプロポーズをしています。スレッタはプロポーズを認めていないものの、関係性的には三角関係とも言える状況になっており、5話ではグエルとエランがスレッタをめぐって決闘するという展開も描かれています。
スレッタに対するミオリネの感情の変化は?
1話でミオリネとスレッタが出会った際は、先述の通り学園から脱出しようとしたところをスレッタに邪魔されたため、ミオリネはスレッタにいい感情を持っていませんでした。その後、決闘を経て婚約者となったのち、3話では「結婚したらデートできません」と言うスレッタに「すればいいじゃない」とあっけらかんと言い放ちます。
4話でともに協力してスレッタの実習を受けるなど交流を重ねていき、5話ではエラン・ケレスに呼び出されてデートをすることになったスレッタに「ロミジュリったら許さないからね!」と凄みながら告げるシーンも。
6話ではエランとの決闘を控えるスレッタに「そうね、馬鹿みたい。私もエランの言う通りだと思うよ。実際アンタ鬱陶しいし。でもそれがあんたじゃん。鬱陶しいくらい絡んできて私のいうことも聞かずに勝手に絡んで」と告げつつ、ウジウジとするスレッタに檄を飛ばします。言葉こそきついものの、スレッタの人となりを理解して受け止めていることが窺えました。
その後の7話では、スレッタの乗機がガンダムである疑いをかけられた際に、スレッタとガンダムを守るために株式会社ガンダムを設立して父親に頭を下げるなど、父親へ反抗することに意地になっていた心境にも変化が生じています。
10話では、ささいな誤解や言葉足らずのせいでギクシャクしてしまった2人。次の11話は、ネガティブになってトイレに籠ってしまったスレッタをミオリネがみつけだし、追いかけっこと口論?の末に、「私から逃げないでよ」「ずっとそばにいて」とミオリネはスレッタに素直な気持ちを打ち明けました。
再びグエルの婚約者になったミオリネ
プラント・クエタ襲撃事件で重傷を負った父・デリングにつきそうため、学園になかなか戻らなかったミオリネでしたが、16話でスレッタとひさびさの再会を果たします。
しかし、利害の一致からグエルと共謀し、スレッタとグエルを決闘させ、勝ったグエルと婚約しました。
ミオリネと父親の関係は?
ミオリネは父親であるデリングが決めたルールに基づいて学園に入れられ、婚約者も決められたことに強い反抗心を抱いています。初登場時にもそのルールから逃れるべく、学園を逃げ出して地球へ向かおうとしていました。ですがスレッタが婚約者となり、そのスレッタを守るために設立する株式会社ガンダムへの投資を頼むなど、徐々にミオリネの父親に対する向き合い方は変わってきています。
ミオリネが立ち上げた株式会社ガンダムとは?
7話にてスレッタの乗るガンダム・エアリアルがガンダム・ファラクト同様に抹消すべきガンダムであるとベネリットグループ内に晒された際、スレッタを守るため新会社として株式会社ガンダムを設立して、ガンダムの生命倫理問題などを一手に引き受けるというプレゼンを行いました。
ミオリネ自身への信用がなく、投資が集まらなかったことを受けて、ミオリネはデリングのもとへ駆け寄り、ベネリットグループ総裁の力を借りたいと頭を下げて投資を引き出します。デリングの3%の投資を受けて、グループ内からも投資が募り、株式会社ガンダムは設立されました。
ミオリネが搭乗する機体は?
ミオリネはパイロット志望ではなく経営戦略科に在籍しているため、搭乗する固有のモビルスーツはありません。しかし、1話ではグエルとの決闘を申し出たスレッタに代わり、スレッタのガンダム・エアリアルに乗り込み決闘に挑みました。その後、機体を取り戻しにきたスレッタに操縦および決闘者を交代してグエルに勝利を収めています。
3話では、再びグエルとの決闘に挑むスレッタを援護するため、モビルクラフトに乗り込みます。決闘が行われている第7戦術試験区域に水散布をして、ビーム兵器を使えなくする妨害をしていたフェルシー・ロロとペトラ・イッタのもとに殴り込み、散布を止めさせていました。
上記の搭乗時は多少荒っぽい操縦ながらモビルスーツ・モビルクラフトを動かせていたほか、4話にてスレッタの実習サポート用のマニュアルを読み込みすぐに記憶した描写もあり、一定の技量であればすぐに身につけられる秀才であることが窺えます。
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ミオリネの名セリフを紹介
「水星の魔女」の放送開始後から印象的なセリフの多いミオリネ。ここではいくつかピックアップして紹介します。
「なんだってみんな勝手に決めるの? これは私のケンカよ!」
1話でミオリネを庇うためにグエルに決闘を挑んだスレッタに代わり、ガンダム・エアリアルに乗って対面した際にミオリネが言ったセリフです。父親に勝手に物事を決められることを嫌うミオリネですが、自分自身の境遇を他人に決められたくないという意志の強さが表れているセリフと言えるでしょう。
「水星ってお堅いのね。こっちじゃ全然ありよ」
1話ラストにて、ミオリネが決闘のルールに基づきスレッタの婚約者となったことを告げた際、動揺するスレッタに対して放ったセリフです。女性同士での婚約ということに対してサバサバとしているミオリネと、激しく動揺するスレッタの対比も印象的なシーンとなっています。
「自分で決めたルールをあとから勝手に変えるな! このダブスタクソ親父!」
2話で審問会に乗り込んだミオリネが、父親であるデリングに言い放ったセリフです。同話内で、デリングが学園から退学させて花婿も用意するとミオリネに告げたことに対してのアンサーとなっており、地球への脱出を途中で取りやめて審問会へ乗り込むほどの怒りを露わにしていました。
「スレッタ! ロミジュリったら許さないからね!」
5話にてスレッタがエランとのデートに赴く際に、言い放ったセリフです。ミオリネはベネリットグループ内の御三家を敵視しており、そのうちのペイル社が擁立するパイロットであるエランのもとに行くことに反対していたためですが、のちにスレッタからの相談がなかったことを気にする発言をしているため、本心的には事前に相談してほしかった裏返しと見ることができるシーンです。
ちなみに、ロミジュリとはウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」のことを指しており、敵対する家に生まれた男女が恋に落ちるというストーリーとなっています。
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のミオリネまとめ
スレッタの婚約者となり、自らが決めたルールを押し付ける父親のデリングに対する強い反抗心を抱えているミオリネ。スレッタをサポートや叱責をしつつ、彼女とガンダム・エアリアルを守るために株式会社ガンダムを設立するなど、行動力の高さが魅力のキャラクターです。
「水星の魔女」のメインキャラクターとなるミオリネに注目して、先の見えないストーリーをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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