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【映像】乃木神社“看板写真”を添えて…問題になっている泉健太氏のツイート(画像あり)
1日の0時4分に投稿された立憲民主党代表・泉健太氏のツイートに批判が殺到している。このツイートには、乃木神社の写真が添えられていた。
乃木神社は日露戦争で大きな功績を上げ、軍神とも呼ばれた明治時代の陸軍大将・乃木希典が祀られている。そのため、泉代表の初詣が軍人を神と崇める行為ではないかと炎上したのだ。
軍人や武人が祀られた神社が数多くある日本。はたして今乃木神社参拝は軍国主義の崇拝につながるのか。ニュース番組「ABEMA Prime」では、政治家と参拝について考えた。
ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「立憲民主党が軍国主義の神社に行くことで『保守的な人たちの票をもらおうとしているんじゃないか』みたいなことを言っている人たちがいる。僕は、泉さんが単に近所の神社に行って写真を投稿しただけの話だと思う。あまり騒いでもしょうがないんじゃないか」とコメント。
泉代表の参拝について解説動画を配信した、日本維新の会の音喜多駿政調会長は「僕もひろゆきさんと同じで、何も考えていなかったと思う。おそらく近くにあったのが、投稿されたこの看板だったのではないか」と話す。
「本件では、私は泉さんにやや同情的な立場だ。神社は地元に愛されている交流の場になっている。『乃木大将の生き様を尊敬している』という人はほとんどいない。おそらく地域の方の9割は、昔からある神社でみんな来るから初詣に行く。政治家があいさつに来るのは自然で、行かないほうが地元の方に対しては言い訳が難しい」
特にA級戦犯が合祀されている靖国神社は、これまでも総理や閣僚が参拝するたびに国内外で問題視する声もある。これに音喜多氏は「あまり望ましいことではない」と述べる。
「戦後の間もない頃、靖国神社への参拝は何の問題もなかった。ところが、中曽根総理くらいの時代から政治問題になって、周辺国やマスコミが騒ぐようになった。その後、靖国神社への参拝は、政治的な意味を帯びてしまった。『軍国主義者だ』と言われて、どんどん政治家の活動範囲が深読みされて狭まっている。私はあまり望ましいことではないと思う」
岸田政権は、軍事費を倍増させ、安保政策を大転換させようとしている。野党第一党の代表が、炎上リスクを考えずにツイートするものなのか。
音喜多氏は「党の代表としては、確かにうかつなところだ。いわゆるリベラルと言われる方の支援者が多いので、そこに対しては配慮が足りない部分もあったのではないか」とした上で「自信を持って地域と交流する思いで参拝したのであれば、堂々とツイートするべき。泉さんがどこまで深く考えているのか分からないが、そこは別に責められるところではない」と話す。
「軍国主義を広めようとした意図は、あまりないと思う。衆議院議員は地域密着型の政治家なので、地域の神社を回ったり、人がたくさん集まる所に行ったりする。泉さんも8期衆議院議員でやっているから、当然毎年行っているだろう。よもやここまで問題視されるとは思わなかっただろうし、『保守派の票を取りにいっている』という指摘を受けることも、おそらく想定外だったのではないか」
今回の騒動について、泉代表はTwitterで「安易なレッテル張りこそ危険」と反論。「近所の神社で国家繁栄、家内安全を祈ることが“軍人を神と崇める行為”とされるとは…」「伏見稲荷に行ったらエコノミックアニマルか、大石神社に行ったら討ち入り主義者かとそんなわけはない」と主張している。
プロデューサー・慶応義塾大学特任准教授の若新雄純氏は放送前に偶然、泉氏と会話するタイミングがあったという。
「泉代表の“生徒会長キャラの限界”みたいな話をした。僕は、泉代表はおちゃめでポンコツなところがあると思っていて、それをもう少し出していったほうが愛されると思った。元々軍国主義のような意図もなかっただろうし『そこまで深く考えていなかった。ごめんなさい』と素直に認めたほうがいい。『いやいや、これの何が軍国主義なのか』と生徒会長が正論で応戦するみたいになっていて、無理がある、ムキになりすぎたのではないか」
『日本軍と日本兵』の著者で、日本近現代史の専門家である一ノ瀬俊也氏(埼玉大学教養学部教授)は「問われているのは泉さんの歴史観そのものだ」と指摘する。
「どこの神社に参拝しても個人の自由だ。一方で神社に参拝することは、やはりそこに祀られている人物の生き方を崇敬するかどうかの問題がある。乃木希典氏は明治天皇に殉じて夫婦で自決した人だ。なので、そういう生き方を現代の私たちが肯定するかどうか。党の代表であれば、説明を求められるのは仕方ないことだ。本質として、靖国神社の問題と同じだと思う。脇が甘いところがあったと思う。世界中で歴史問題は非常に重要だ。ロシアのプーチン大統領のウクライナ侵攻も『昔の偉大なロシアを取り戻す』からきている。我々は歴史と切り離して生きることはできない。泉さんにも靖国問題の経緯をもっと学習していただきたい」
ひろゆき氏が「歴史問題が今後も日本の中で言われ続けると思う。ただ、戦没者に対して『追悼したほうがいいよね』は日本人としてみんな思う。それが靖国神社への参拝になると『戦犯もいるじゃないか』と言われる。『靖国神社はよくないけど千鳥ヶ淵ならいい』のようなガイドライン的なものは民間で作れないのか」と投げかけると、一ノ瀬氏は「考えが違いすぎるので、誰かがまとめるのはなかなか現実的ではないと思う」と回答。「誰も『千鳥ヶ淵に行ってはいけない』と言っていない。そのあたりは今後の日本がどう進めていくのか分からないが、なんらかの合意はあったほうがいい」と述べた。
音喜多氏は「政治家は靖国神社に引っ張られすぎてきた。一足飛びにはできないが、政治側でできることはまだまだあると思う。例えば、真田山陸軍墓地などは、実際に遺骨がある。しかし、そういうところに政治家が積極的に行って『もっときれいにしましょう、整備しましょう』と熱心にしてこなかった。靖国問題ばかりがフォーカスされている。問題を少し解きほぐしていくことを政治はもっとできると思う。そういうことから始めていくことも重要だ」(「ABEMA Prime」より)
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