長く不調が続くベテラン雀士。現状を打破するきっかけとなり得る、ド派手なアガリが飛び出した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」1月12日の第1試合。セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)が一発ツモの跳満を決め、これにファンから「とうとう始まったか!」「これが誠一だよ!!」「お待たせしました近藤誠一復活」など、多数の反響が寄せられた。
場面は東2局、九万と東のシャンポン待ちで13巡目にテンパイした近藤。役牌の發が暗刻、赤が2枚にドラ1と打点十分のため、ダマテンに構えることも多いこの手、しかし場をみると、直前にEX風林火山・二階堂瑠美(連盟)が先制リーチをかけている。近藤は高らかにリーチ宣言だ。これにファンも「いきよったで!」「すげえリーチw」「強気やな」とボルテージが高まる。気になる待ち牌は九万と東がそれぞれ1枚ずつ山に生きている。
そして一発目のツモ、近藤はゆっくりと山に手を伸ばす。するとそこにいたのは九万だ。スマートにめくった裏ドラ9索は乗らなかったものの、リーチ・一発・ツモ・發・赤2・ドラの1万2000点を完成させた。実況の日吉辰哉(連盟)は「一発だ!結果出しましたね!」と絶叫、解説のTEAM雷電・萩原聖人(連盟)も「すごい!」と脱帽だ。
今期まだ1勝。逆連対が続き、どこかで浮上のきっかけを掴みたい近藤にとって、大きな価値のあるアガリだ。ファンからは「夢芝居!」「パッツモ!近藤誠一プロお見事なの!!」「こういうのつもるのが近藤なんよ」「ドラマを作るなあ」「っくううう!こんな誠一さんが見たかった」と熱いコメントが殺到した。
なおこの試合は4者がそれぞれ持ち味を大いに発揮し、最後まで大混戦。近藤は惜しくもトップとはならず、2着でポイントを持ち帰った。それでも残した結果以上に、大きな印象と感動をファンに与えた名局となった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







