あさってからは「大学入学共通テスト」が始まる。志願者数は51万人あまりで、センター試験時代を含めると5年連続の減少となっている。
こうした背景について、大学ジャーナリスト石渡嶺司さんは「少子化、それから総合型選抜・学校推薦型選抜による入学者が増えている。このあたりが共通テストの志願者が減っている一因かとみている」と話した。
文部科学省によると、2021年度の入試では学校推薦型選抜と、小論文や面接で適性を判断する旧AO入試、総合型選抜による大学入学者が全体の50.3%と、初めて半数を超えた。
学校推薦型選抜や総合型選抜では、課外活動の内容も加点の対象となる。こうした実情に、ネット上では「親ガチャ当たり組がますます有利になっていく」という批判も……。
課外活動にお金をかけることができる裕福な家庭が有利になり、格差が広がるというのだ。実際に、推薦入試で入学した学生に話を聞いた。
「それなりな程度であったからこそ私も(高校時代に)留学しできた身だと思っているので、経済的に不利な立場におかれる人たちにとって、不満に感じることはおっしゃる通りだな」
一方、一般入試で合格した学生は「厳しい大学受験を経験せずに大学に入れるのはちょっと羨ましいなって思ってしまうが、親の経済的な差があるのは、仕方のないことなんじゃないかなって思う」と明かした。
裕福な家庭でなければ学校推薦型選抜・総合型選抜で合格を勝ち取ることは難しいのだろうか。
「家計が豊かではない世帯が、まったくチャンスがないかというとそうではない。志望する大学や学部でどんな学びをしたいのかちゃんと考えて、それに関連する書籍もしくは関連記事を普段から読んでおくこと、早いうちから部活動とかに力を入れていれば、総合型選抜・学校推薦型選抜でも勝ち抜けるチャンスは十分あるんじゃなかろうかとみている」(石渡さん)
(『ABEMAヒルズ』より)
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