チームの逆境を、安定感抜群のヒーラーが救った。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」1月16日の第1試合は渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)がトップ。一時独走だったリーグ順位が4位まで落ちたチームにあって、開幕から安定した成績を残しており、欲しかった1勝をここで掴んだ。
この試合は東家からU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、日向の並びでスタート。見せ場は開局早々に訪れた。日向は終盤にドラ5索を切ってリーチ、自身最後のツモでツモアガリ。リーチ・ツモ・赤2・ドラ・裏ドラ3の1万6000点をゲットした。実況の日吉辰哉(連盟)は「ツモっただけでも嬉しいのに、裏3は僥倖ですね!」。解説の藤崎智(連盟)も「来ましたね!」とこの特大弾を称賛した。
次局も加点し大量リードを築くと、その後は持ち前のディフェンス力を活かして堅実な立ち回り。南場に入り鈴木優の猛追を受けるが、自身も2度の加点でトップ目を譲らず、南4局の親番もしっかり守ってゲームセット。試合後は卓へおでこを付けるように深いお辞儀をした。
年明け、チームは未勝利。昨年12月13日以来、約1カ月ぶりのトップと、長いトンネルを抜けた勝利に日向は「久しぶりにすっごく、すっごく嬉しいです!」と笑顔。勢いを掴んだ裏ドラ3の倍満、リポーターから「風というのは信じるタイプですか?」と聞かれると「はい、好きです!風、来ましたね!」とここでも白い歯を見せた。
再びチームに活気を与えるトップ。応援してくれるファンに向けて日向は「約1カ月間、トップがありませんでした。ABEMASはスタートダッシュ、すごく良かったんですけど、ここ最近でABEMASを応援してくださる皆様に『大丈夫なの?このままズルズル行っちゃうんじゃないの?』と不安な気持ちにさせてしまっていたように思います。なんとかトップが取れました、本当に嬉しいです!」と語り掛けて、また「男子3人もとっても強いので、安心してこの後の2戦目も任せたいと思います」と続けた。これにファンからは「ひなたんナイストップでした!」「おめでとー!」「さすがひなたんや」「最高ー!」と勝利を共に喜ぶ声が立て続いて送られた。
これで自身の開幕ラスなしも13戦まで更新。飛び切りの笑顔でチームの気運も上げた。ここから渋谷ABEMASは再始動、定位置奪還を目指す。
【第1試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)4万8200点/+68.2
2着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)4万6600点/+26.6
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)1万3100点/▲26.9
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)-7900点/▲67.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







