漁業のみならず“調理”や“観光”まで 魚を学ぶ専門学校が4月に開校 次長「これからの未来、大きな武器になる」
今年4月に開校する日本さかな専門学校の外観
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 日本有数のマグロの水揚げ量を誇る、神奈川県三浦市三崎。この地で日本初のある分野に特化した学校がオープンする。

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 その名も「日本さかな専門学校」。漁業や魚の養殖・飼育といった一次産業のみならず
魚の調理や観光といったレジャーなど、魚を総合的・専門的に学ぶ日本初の専門学校で、2023年度から、2つのコースで開校予定となっている。

「魚に関わる多様な知識や技術を持つことが、これからの未来、大きな武器になるっていうことが今求められていて必要になっている、業界のニーズというものにこう踏まえまして」

 こう話すのは、「日本さかな専門学校」の高橋政雄次長。学ぶ分野は業種別に大きく分けて4つ。調理や加工などの「食」。魚の養殖といった「漁業」釣りや水族館などの「レジャー」、そしてさかなの「環境」。

 目の前が海という地の利を生かし、授業の6~7割ほどが実習授業になる予定だという。

 なぜ今、さかなに関わる人材が必要なのだろうか。高橋さんは、温暖化や海水汚染による漁獲量の低下や、漁師の高齢化や後継者不足といった日本の漁業・水産業を取り巻く問題の解決に加え、こう話す。

漁業のみならず“調理”や“観光”まで 魚を学ぶ専門学校が4月に開校 次長「これからの未来、大きな武器になる」
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「特にコロナ禍を経て、人から離れて趣味を楽しむというもので、釣りが非常に伸びている。つまり、そこでの人材需要というのが挙げられる。文化とか技術の継承という側面で人が欲しいという話と、あとはビジネスの需要の観点という、この2つが非常に大きく、新しい人材欲しがっているっていうポイントに」

 校舎内には15.5トンの水が入る水槽や学生個人の水槽も。各分野でプロフェッショナルな講師による授業を予定している。

「養殖の授業を1つ例に挙げると、これから漁業で外すことのできない陸上養殖というものの技術を学んでいくことになる。学校では当然、その必要な設備の全部揃えているので、実習授業でそういうものを利用して教えていくことになる」

 高橋さんは、1つの分野を突き詰めるのではなく、幅広い分野を学ぶことで生まれる相乗効果に期待を寄せている。

「例えば、魚調理がすごい上手な釣具のスタッフさんがいたときとか『今はこの季節こういう魚が取れてこういう調理ができると美味しいんで、これを狙っていくといいと思う』とか。ただ商品を売るためのノルマを行う仕事ではなくて、お客様に本当に具体的に楽しさというのを伝えていく深さが出てくると思う。それで、必修教育で調理も漁業も飼育もやるというふうに決めた」

 ゆくゆくは、海の環境保全に関わる人材の育成や、地元と連携したブランド魚の開発も行いたいと話す高橋さん。全国各地から入学希望者が集まっているという日本さかな専門学校。今年4月、船出の時を迎える。

「出口としては、魚に関わる多種多様な進路・就職先というのが目指せるっていうが特徴。入学する時に関しては、例えば釣りが好きで入ってきて、環境のこととか調理とか漁業ベースでの魚を捕るというものを勉強したり。複合的に学んでいくので、勉強を重ねていきながら、自分に合った業種、ここで働いているようにしたいというのを見つけて欲しいと思っている」

(『ABEMAヒルズ』より)

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