将棋の叡王戦本戦トーナメント1回戦が1月24日に行われ、第4期叡王の永瀬拓矢王座(30)が前期挑戦者の出口若武六段(27)に159手で勝利し、ベスト8進出を決めた。次戦は三浦弘行九段(48)と対戦する。
第4期叡王の永瀬王座が、タイトル奪還に向けて本戦初戦を突破した。対するは前期挑戦者の出口六段。昨年はタイトル経験者の斎藤慎太郎八段、佐藤天彦九段を次々に撃破するなどの快進撃でスターダムにのし上がった若手強豪だ。両者は本局は初手合い。先手番の永瀬王座は「角換わり」を志向し、早繰り銀から速攻を仕掛けた。
現役タイトル保持者との一戦に、出口六段は持ち時間を慎重に使いながら食らいついていく。永瀬王座に離されまいと受けに回り、丁寧な指し回しで応じた。中盤戦では巧みな馬使いで永瀬王座がペースを掌握。終盤戦では出口六段が必死の粘りを見せたが、永瀬王座がじわじわと圧をかけて後手陣を押し切り、熱戦を制した。
現タイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)。永瀬王座は第5期以来の番勝負へ、挑戦権獲得までにあと3勝が必要になる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)