戦いの世界に身を置く若手強豪棋士も、師匠からの“恋バナ”質問に冷や汗が止まらなかった。8組の師弟により“最強の師弟”を決める超早指し戦「ABEMA師弟トーナメント2022」の予選突破を決めたチーム深浦は、自然の中でリフレッシュ。霊峰・高尾山とトーナメントの頂きに立つべく登山道へと向かった。師弟水入らずの時間とあり、トークは普段聞けない恋愛話に。師匠・深浦康市九段(50)から「どうですか、そっち(恋愛)方面は?」と直球を投げられると、弟子の佐々木大地七段(27)はタジタジとなっていた。
激戦の予選Aリーグを首位で突破したチーム深浦は、英気を養うべく国内屈指のパワースポット・高尾山へと向かった。登山の立案は深浦九段。選んだ理由は高尾山と師弟トーナメントの頂きに立つことに加えて、理由はもう一つあった。昨年9月に結婚を発表した“西の王子”こと斎藤慎太郎八段(29)の出会いが登山だったことを引き合いに出し、「大地くんにもあやかってもらってね!」とウラ(?)企画の狙いを明かした。
「どうですか、そっち(恋愛)方面は?」と直球の質問を投げかけられた佐々木七段は突然のことに苦笑い。「(出会いは)全くですね。新たな変化を起こしづらくて…」と返答していた。若手有望株として注目を集める自慢の弟子も27歳と年頃に。深浦九段は「コツコツやってるんじゃないの?活動を。結婚することがあったら言ってよ~」と畳みかけていた。
しかし、佐々木七段もやられてばかりはいられない。「ちなみに師匠の奥様との出会いは何だったんですか?」と打ち返すと、今度は深浦九段がモジモジ。「自分は…病院ですね」と愛妻との出会いを明かした。「スキー中に転倒した挙句、風邪を引いて運ばれた先が家内が看護師として勤めていた病院だったんだよね」。さらに「将棋と一緒でね、ピンチの後にはチャンスあり。頑張ったんだよ~」と振り返り、満面の笑みを浮かべていた。
“恋バナ”に花を咲かせる深浦師弟にファンは大爆笑。「仲良すぎでしょ」「キャッキャしてる師弟かわいい」「微笑ましくて最高」「大地先生がおもしろい」「頑張ったんだよ~かわいいw」と多くの反応が上がっていた。
山中の薬王院では、縁結び…ではなく師弟トーナメント優勝を祈願。無事に山頂へとたどり着くと、富士山や丹沢の山々などの眺望に晴れやかな表情を見せた。王位3期の深浦九段は、「これを大地に見せたかった。頂きまで来ると良い景色を見ることができるんだよ」と自身の経験を重ね合わせて愛弟子へと語りかける場面もあった。
プライベートトークから、師弟そろってのハイキング。ますます絆を深めたチーム深浦が次にアタックするのは“最強師弟の座”だ。いよいよ始まる本戦、準決勝ではチーム豊川の豊川孝弘七段(55)、渡辺和史五段(28)師弟と対戦する。
◆ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)