将棋の朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメントが1月27日に行われ、渡辺明名人(棋王、38)が佐藤天彦九段(35)に150手で勝利し、ベスト4進出を決めた。
第6回大会優勝者の渡辺名人が、堂々4強入りを果たした。本局は、佐藤九段の先手番で矢倉志向の立ち上がりに。じりじりとした序盤戦から、難解で濃厚な中盤戦へと展開した。先に主導権を握ったのは渡辺名人。ぐいぐいと攻めを繰り出したが、佐藤九段は受けの応手で混戦に。しかし、終盤戦での猛攻を見せた渡辺名人が佐藤九段の粘りを振り切り、2期ぶりに“有楽町組”復帰を決めた。
今期の朝日杯は、1月14・15日に愛知県名古屋市で行われた名古屋対局の結果、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)、豊島将之九段(32)の2名がベスト4進出を決めている。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)