将棋の伊藤園お～いお茶杯王位戦挑戦者決定リーグは1月31日、大阪・関西将棋会館で白組1回戦が行われ、渡辺明名人（棋王、38）が池永天志五段（29）に109手で勝利した。
王位リーグ開幕戦は、渡辺名人と前年白組優勝で挑戦者決定戦に進出した池永五段が激突した。渡辺名人の先手で始まった本局は、相掛かりの出だしから先手の歩得、後手の手得の戦いに進行。先手はひねり飛車の構想を見せた。
中盤戦に突入すると、機敏な端攻めを繰り出した渡辺名人が攻勢に出てペース握った。着実にポイントを積み重ねていく渡辺名人に対し、池永五段もと金を作って反撃に。銀取りの桂打ちで迫ったが、渡辺名人の攻めは切れずに2枚の桂打ちから後手陣を猛攻。池永五段の必死の粘りも実らず、渡辺名人が勝利を飾った。
この結果、渡辺名人はリーグ初戦を白星発進し1-0、2回戦は岡部怜央四段（23）と対戦する。0-1となった池永五段は次戦で冨田誠也四段（26）と戦う。王位戦の挑戦者決定リーグは紅白、2つの組に6人ずつが分かれて参加。各組の優勝者が挑戦者決定戦を行う。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
