リアルすぎる「夜泣き赤ちゃん人形」で育児リスキリング 体験→理解で子育て政策に変化は?
【映像】気を抜くと泣き出してしまう「夜泣き赤ちゃん」(スタジオで挑戦)
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 岸田総理が発言した育休中の学び直し“リスキリング”に批判の声が集まっている。国会で少子化や子育てに関する政策が議論される中、はたして政策を考える側の育児知識や育児世代への理解は十分なのか。

【映像】気を抜くと泣き出してしまう「夜泣き赤ちゃん」(スタジオで挑戦)

 そこで、ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、“夜泣きする赤ちゃん人形”を使って、MCの徳永有美アナウンサーとSOICO株式会社・取締役COOの土岐彩花氏が“育児のリスキリング”に挑戦した。

 “夜泣きする赤ちゃん人形”「リアルケアベビー3」は、文字通りのリアルな育児体験ができる人形だという。商品を扱う日本ライトサービス株式会社の吉井淳氏に話を聞いた。

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「リアルケアベビーは、ミルク、オムツ交換、ゲップ、抱っこなどを泣いて要求する。場合によっては、何をしても泣き止まないという、実際の赤ちゃんのような行動も再現している」

 こうした吉井氏の話を聞いた上で、一番手として土岐氏が赤ちゃんの世話に挑戦したのだが、泣き止むどころか、泣き声は激しくなっていく。

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土岐:(赤ちゃんを抱き上げて)ああ、結構泣いちゃいました。

徳永:土岐さん、どうします?

土岐:接触面積を増やします。接触面積が増えると安心すると聞いたので。

徳永:スクワットすると良いって聞きますよ。

土岐:スクワットですか!?(少し試して)スクワットじゃない気がする。焦りますね。

 吉井氏によると、主な導入先は看護系の大学や大学病院などの教育機関。最近では母親学級を行っている区役所や市役所でも活用されているという。

 次に、徳永アナが授乳に挑戦した。 

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徳永:(口のほうに哺乳瓶を当てると音が鳴り出す)飲んでいます。これ飲んでいる音ですよね?

吉井氏:はい。そうです。

徳永:実際抱くとほんとに頑張ろうという気持ちになります。こういう対応も全て記録されて、成績表みたいな形で出るんですか?

吉井氏:「ミルクを飲ませられたか」「育児放棄(ネグレクト)したか」なども記録されます。

徳永:この子の体温とかも全部記録されている?

吉井氏:洋服にもセンサーがついていて、設定された温度に対して適切な衣類を着せていたかどうかも記録されている。

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 体験者の育児に対する様々な行動を記録し、最終的に総合評価をするという「リアルケアベビー」。アメリカでは育児経験のない学生が家に持ち帰り、昼夜を問わずに泣く赤ちゃんとの生活を体験することが、教育として行われている学校もあるという。

吉井氏:日本でも数は少ないが、高校の授業に使用して、育児がどういったものなのかを体験できる取り組みもある。そういった施設が今後も増えていくといいと思っている。

徳永:体験することで思いやりを生むことにもつながると思います。会社や国の政策を作る人たちが、こういう体験を政策に反映してくれることがあってもいいのではないでしょうか。

(『ABEMAヒルズ』より)

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