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 アニメの1ジャンルとして確固たる地位を築いている “アイドルもの”。1つの作品の中でも、キュート系やクール系など様々な個性のグループが見受けられます。そんな中アイドルアニメのあるあるとして、「グループの人数が“奇数”であること」があげられます。

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 もちろん偶数人メンバーのアイドルグループが存在しないわけではありませんが、パッとアイドルアニメを思い出してみると奇数グループが浮かぶ人も多いはず。いったい奇数人構成に偏っている理由はなんなのでしょうか?

 有力な説は、「作中でライブを描く際に、センターを置きたい」という演出意図によるというもの。「右に3人、左に3人」というように、偶数人の構成ですと綺麗に分かれてしまうため、「真ん中のポジション=センター」が存在しなくなってしまいます。

 パフォーマンスの中核となるセンターの存在が重要なことは、現実のアイドルグループを見てもおわかりいただけるとおり。アニメの絵作り・話作りにおいても同様ということで、「センターを作るために奇数人の構成とする」というのが、答えの1つなのではないでしょうか?

 ではここからは、実際のアイドルアニメで具体例を3つ見ていきましょう。

目次

  • ラブライブ!
  • IDOLY PRIDE -アイドリープライド-
  • シャインポスト
  • まとめ

ラブライブ!

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 まずは音ノ木坂学院を舞台にスクールアイドルの活躍を描く「ラブライブ!」を例に考えます。同作では学校を統廃合から守るために、高坂穂乃果を始めとする9人の女子生徒が集まって“μ's(ミューズ)”というアイドルグループを結成。3Dアニメを駆使したライブシーンも多く描かれ、例えば第11話「最高のライブ」では穂乃果を中心に前5人・後ろ4人のフォーメーションからスタートします。ライブは前列の人数が1人多いのがいいアクセントとなり、綺麗な見栄えとなっていました。

 また続くシリーズの「ラブライブ!サンシャイン!!」「ラブライブ!スーパースター!!」で生まれた“Aqours(アクア)”と“Liella!(リエラ)”も9人構成。Liella!は5人スタートでしたが、アニメ2期で4人の新入生を迎えることで過去作と同じ人数に合わせられています。

 メンバーを奇数にすることでライブが描きやすいほか、9人と大人数な点にもメリットが。というのも「ラブライブ!」はメンバーを9人にすることで、平等に3人ずつ分けたグループ内ユニットを作っているのです。

 例えば「ラブライブ!」だと王道乙女系ユニット“Printemps(プランタン)”、華やかモデル系ユニット“BiBi(ビビ)”、天然&元気系ユニット“lily white(リリーホワイト)”の3ユニット。フルメンバーのライブも見ごたえがありますが、ミニユニットがあることでより各キャラにクローズアップした活躍が見られるのは嬉しい仕組みですね。

ラブライブ!The School Idol Movie
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ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow
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IDOLY PRIDE -アイドリープライド-

 続いて紹介するのは、2021年に放送された「IDOLY PRIDE -アイドリープライド-」です。同作では、5人組の“月のテンペスト”や“サニーピース”などほとんどのグループが奇数メンバーで構成。“LizNoir(リズノワール)”のみが唯一4人で偶数のチームとなっています。

 ちなみに3人グループの“TRINITYAiLE(トリニティエール)”は、同じく3人組の声優ユニット“TrySail(トライセイル)”のメンバーである麻倉ももさん・雨宮天さん・夏川椎菜さんが各キャラを担当。同じように“LizNoir”も4人グループの声優ユニット“スフィア”のメンバーがそれぞれCVに起用されています。

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シャインポスト

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 3つ目に取り上げる「シャインポスト」は、メイングループの“TINGS(ティングス※ストーリー当初はTiNgS表記)”が3人からスタート。ある日解散を突きつけられた青天国春・玉城杏夏・聖舞理王が奮闘する中、祇園寺雪音と伊藤紅葉が追加されて5人グループへと変化します。

 また“TINGS”のライバルとなる“HY:RAIN(ハイレイン)”も5人組の奇数ユニット。ほかにも人気アイドルユニット“FFF(フライ)”も3人メンバーで、奇数構成のグループが多く見られました。

 じつは「シャインポスト」はアニメ以外にも、「シャインポスト Be Your アイドル!」としてアプリゲーム化が予定されています。最近のアイドル系ゲームはライブシーンが豊富に用意されているものも少なくないため、ゲーム化も念頭に置いて奇数人構成のユニットをメインに据えたのではないでしょうか?

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まとめ

 以上、奇数メンバー構成のアイドルグループが活躍するアニメを3本ご紹介しました。同じアイドルアニメでも、例えば2015年にリリースされたゲームが原作の「あんさんぶるスターズ!」は、メイングループの“Trickstar(トリックスター)”を筆頭に4人グループが目立ちます。

 逆に2018年に配信が始まったゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ」は、アニメ化はされていないもののメイン7グループの内5グループが奇数人で構成されているなど、昨今のトレンドに準じています。アイドルアニメを見る時は、グループの構成人数やライブでの動きにも注目してみてはいかがでしょうか?

(C)2015 プロジェクトラブライブ!ムービー
(C) 2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション
(C)Konami Digital Entertainment,Straight Edge Inc./シャインポスト製作委員会

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