この先の展開が一気に読めなくなってきた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月6日の第2試合は赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)がトップ。当面のライバルであるKADOKAWAサクラナイツがこの日に2ラスを引いたことで、レギュラーシーズン突破の可能性が大きく広がった。
試合は起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、園田の並びでスタート。園田は東1局から3局続けてのアガリ。第1試合で村上淳(最高位戦)が悔しい逆転負けを喫しており、ここでなんとかしたいという気迫が伝わる戦いぶりを見せた。
南1局はドラ5索を雀頭にして、カン7筒を即リーチ。親の魚谷が必死の押し返しをみせるが、終盤にツモ。リーチ・ツモ・ドラ2の8000点を手に入れて、持ち点は4万点オーバー。南4局の親はダマテンで内川から3900点をロン。同1本場はさらに点差を広げるべくリーチに打って出る。しかしこの選択が魚谷の追っかけリーチを呼び込んでしまった。さらに魚谷は中をアンカン、園田は焦る表情を隠せない。その後に魚谷が満貫をツモるが、裏ドラは乗らず、園田が逃げ切りトップとなった。
園田はインタビューでまず最終局のめくり合いを振り返り「『王様タイムだ!俺も10万点トップ目指すぞ』って思ってたんですけど」と、あわや逆転負けのピンチに追い込まれたことを反省していた。レギュラーシーズン突破のボーダーにいるサクラナイツがラス。一気に274.9ポイント差まで詰めて、セミファイナルシリーズへの希望が見えてきた。「だいぶ現実的になってきたかなと思う。当初の予定は1日1トップ、2回に1回ぐらいトップっていう感じだったんですけど、250差だったらそこまでもいらないですよね。下手したら来週(サクラナイツを)かわしてるってこともありますか」と、前向きに展望を語った。
声援を送ってくれるファンには「いつも心配かけてごめんなさい。ようやくセミファイナルの背中がちょっとだけ見えてきました。24戦、ドリブンズみんな諦めていません」。これにファンからは「頑張れドリブンズ!」「ドリの覚醒がみたい」「応援するよ~!」と大きな声援が投げかけられた。
リーグ初年度の優勝チームである赤坂ドリブンズも、このまま負ければチームは再編成。そうはさせまいとする意地、そして確かな実力がチームを支えている。解説の土田浩翔(最高位戦)も「(レギュラーシーズン突破の可能性は)かなり現実的ですよね」と語り、まだまだシーズンの行方はわからないことを示唆していた。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)3万7700点/+57.7
2着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3万7000点/+17.0
3着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)1万5200点/▲24.8
4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万100点/▲49.9
【2月6日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +515.0(68/94)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +262.4(68/94)
3位 渋谷ABEMAS +192.8(68/94)
4位 U-NEXT Pirates +177.4(70/94)
5位 TEAM雷電 +112.6(68/94)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲295.2(70/94)
7位 セガサミーフェニックス ▲394.9(70/94)
8位 赤坂ドリブンズ ▲570.1(70/94)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)