大量リードから、あわや逆転負け。ギリギリの展開にトップ雀士も冷や汗だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月6日の第2試合。オーラスでトップ目の親である赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)がリーチ。その後に2着目から追っかけリーチを受けて、窮地に立たされるシーンが視聴者の反響を呼んだ。
南4局1本場、園田は8巡目に二・五万の先制リーチ。ドラはないが高目は一盃口、満貫も見えるチャンス手だ。これをアガって「10万点トップ目指すぞ」と意気込んだものの、すでにテンパイしていた2着目のセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が直撃チャンスとみて追っかけリーチ。園田は思わず首に手をやり、焦りの表情を浮かべた。視聴者もこの展開に「魚谷いけぇぇ!!」「こういうのが見たいんよ」「さあさあさあさあ」「リーチや!」と熱狂だ。
満貫を振り込んだら逆転負け。実況の日吉辰哉(連盟)は「園田が手におしぼりを握っていますよ!さすがに手汗がバンバン。ここで打ったらシャレになんない!」と絶叫。さらに魚谷が中をアンカンするとボルテージは最高潮に。結果は魚谷がツモ、満貫をアガったが園田には届かず。園田は冷や汗ものの逃げ切りトップを手に入れた。
勝利者インタビューで園田は「いや、本当『すみませんすいません!』って思ってましたね!」と、リーチ後の後悔の念を口にした。「イーシャンテンだったら、ここで放銃するのは馬鹿らしいって、オリてくれるかなって」と、魚谷が向かってこないことを想定していたと明かし、予想以上に相手の手が早く、2軒リーチの展開となったことに驚いていた。
逃げ切り寸前という場面でよもやの追っかけリーチ。逆転負け覚悟の展開にトップ雀士も思わず冷や汗。最後までわからないめくり合いに視聴者は熱狂、この日一番の盛り上がりを見せたというシーンだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)