「電池切れじゃないですよ！？」麻雀ロボ・小林剛、逆転狙ったまさかの“熱き見逃し”にファン熱狂「ナイスファイト！」／麻雀・Mリーグ

　クールな“ロボ”は『得』と判断したはずだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月9日の第2試合。オーラスで2着目にいたU-NEXT Pirates・小林剛（麻将連合）がトップを狙って、ロン牌を“見逃し”。最後まで逆転を目指すその姿勢に、視聴者が熱狂した。

【映像】当たり牌を見逃してトップを狙う小林剛

　場面は南4局、トップ目のKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）を1万3600点差で追う小林はわずか3巡でテンパイ、役はタンヤオ・一盃口があるがドラはない。このままリーチをかけても逆転の可能性は極めて低いため、手替わりを待って4筒と八万待ちのダマテンとした。「何が何でもトップ、というのはあまりやらないと言っていました」と解説の藤崎智（連盟）は語ったものの、この場面の小林は明らかにトップへ執着した熱い戦いを展開。さらに藤崎は「3着に落ちる危険はほぼないんでね、跳満のチャンスがあればめっちゃ欲はかきたいですけどね」と小林の心中を慮った。

　中盤、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）がアガリ牌の4筒を切るが、これを小林は平然と“見逃し”。日吉はこれを見て「アガるか！？アガらない！ロボは動かない！電池が切れているわけではありませんよ皆さん！これは逆転を狙っているんです！」と絶叫した。「コバゴーの熱い人間味きちゃー」「メイクドラマ」「すごいゲームだ」と視聴者からも大きな反響が集まる中で、小林は終盤に高目456の三色同順で跳満以上が見える手替わりを果たしてリーチ。結果は安目ツモでリーチ・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口の8000点をゲットしたものの、惜しくもトップ逆転とはならなかった。

　決死の見逃し策も実らなかったものの、最後は裏ドラ1枚乗れば逆転、というところまでトップ目を追い詰め、＋35.7と大きなポイントを持ち帰った小林。視聴者は「いやー凄い試合だった」「ナイスファイト！」「ここまでいくのがすごいよな」「やっぱプロはすごいわ」と試合後もその余韻を楽しんでいた。

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）