超早指しで瞬時の逆転連発 解説棋士「いやいやいや」聞き手の女流も「はあっ!」と仰天/将棋・ABEMA師弟トーナメント
【映像】二転三転の大激戦

 秒単位で入れ替わる形勢に、伝える解説棋士も聞き手も大慌てだ。8組の師弟により“最強の師弟”を決める超早指し戦「ABEMA師弟トーナメント2022」の本戦トーナメント決勝、チーム深浦 対 チーム木村が2月11日に放送された。この第1局、深浦康市九段(50)と高野智史六段(29)の対戦は、最終盤まで形勢が目まぐるしく入れ替わるような大熱戦に。解説を務めた中村太地七段(34)、聞き手の貞升南女流二段(36)も、必死に説明しようとするも、驚いて慌てふためくシーンが生まれた。

【映像】二転三転の大激戦

 深浦九段と高野六段は、どちらも粘りに定評がある棋士。両者がぶつかれば激戦必至というカードではあったが、予想通りに熱い戦いが繰り広げられた。相雁木の出だしからペースを握っていたのは高野六段。事前の準備が行き届いていたのか、淀むことなく指し進め、じわじわとリードを広げていた。ところがここで深浦九段が狙いの一発を放った。▲8一桂成は、苦しい中でもひねり出した逆転の一撃。これを見た中村七段は「でもでもでも、いやいやいや」と連呼した後「△同飛車、▲5三金、△3三玉、▲4二角成で…」という手順を説明。これを聞いた貞升女流二段も「はあっ!すごいですね」と仰天した。

 実際には△同飛までは進んだものの、その後に深浦九段が別の手順を選んだことで勝機を逃した結果に。終盤に入れば常に秒に追われるプレッシャーがあるからこその二転三転だったが、解説・聞き手同様に視聴者からも「すげえ」「ほんとだーすごい」といった声が飛び交っていた。

◆ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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