ようやく勝利の女神が微笑んだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月14日の第2試合では、赤坂ドリブンズの村上淳(最高位戦)が待望の今期初トップ。チームメイトやファン、結婚したばかりの妻に感謝の言葉を述べた。
今期は開幕から不運が続いた。最善を尽くしたつもりでも、ことごとく裏目に出る展開で、ここまでMリーガー32人中、唯一未勝利。周囲も認める実力者ながらも、「なんで、こうなっちゃうんだろう」と控室に戻った際、チームメイトの前で号泣したこともあった。「東場が終わる頃には、またアガれなくてラスかと思っていた」。起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、村上、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の並びでスタートした当試合も、序盤は我慢の展開だった。それでも、親番の南2局0本場ではリーチ・ツモ・平和・ドラ・裏ドラの1万2000点、南2局2本場ではリーチ・一発・ツモ・ドラの1万2000点(+600点、供託2000点)と2回の満貫を獲得。トップ目の亜樹を猛追すると、南3局では北のみの1100点をアガった。
これで点差は4800点。「だいぶトップ率は上がったな」。そう感じたオーラス、村上はドラの五万が対子の配牌。「これは全ツ(ッパ)で、打ったら謝ろう」と開き直ったのが功を奏したのか、親の小林がリーチをかける中でタンヤオ・ドラ2の3900点(供託1000点)をアガり、わずか100点差での逆転トップを決めた。「(オーラスで)アガったら泣いちゃうんじゃないかと思ったんですけど、笑顔が止まらなかったですね」。19戦目での初勝利に「泣かせようとしても泣かないですよ」と上機嫌な村上は、「後輩とか先輩とか、他のチームのサポーターの方も『(トップを)待ってます』って言ってくれた」と告白。実はトップを取ったら「報告したかったことがある」とし、「結婚いたしまして、2回目ですけど…」と照れ笑いを浮かべた。
入籍は元日。「もう2月ですよね。しかも、まぁまぁ真ん中だし」と、偶然にもバレンタインデー報告となった。「僕にはもったいない女性です。いつも支えてくれてありがとうございます」。改めて感謝の言葉を口にしつつ勝利の喜びを噛みしめた村上は、有言実行で最後まで涙を見せることはなかったが、チームメイトの丸山奏子(最高位戦)は勝利の瞬間に号泣。仲間に慕われるリーチ超人が残り20試合、セミファイナル進出を目指して全力で暴れ回る。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)3万8200点/+58.2
2着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)3万8100点/+18.1
3着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)1万9400点/▲20.6
4着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)4300点/▲55.7
【2月14日時点での成績】
1位 EX風林火山 +570.5(74/94)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +372.8(74/94)
3位 U-NEXT Pirates +77.1(74/94)
4位 渋谷ABEMAS +40.6(74/94)
5位 TEAM雷電 ▲110.9(74/94)
6位 KADOKAMWサクラナイツ ▲167.1(74/94)
7位 セガサミーフェニックス ▲290.4(74/94)
8位 赤坂ドリブンズ ▲492.6(74/94)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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