中盤戦まで苦しんだKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)にとって、今期ベストゲームだったはずだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月16日の第1試合は佐々木がアガリ7回、そして放銃はゼロというパーフェクトゲームで完勝した。
この試合は東家から赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、佐々木、TEAM雷電・本田朋広(連盟)、EX風林火山・勝又健志(連盟)の並びで始まった。東1局から佐々木は3900点、1万2000点と立て続けにアガって試合の主導権を握る。こうなれば得意のリーチ攻勢が続くと思いきや、一転して東4局は巧みなダマテンで平和・赤2の3900点を勝又からロン。7索の暗刻を逃し、テンパイが1手遅くなっていたことやドラの振り替えなど、緻密な思考で決めたダマテンが奏功した。
持ち点が5万点をオーバーして迎えた南2局1本場。佐々木はドラのカン5索待ちをリーチ。トップ目ということもありやや強引にも見えるこの決断が、赤5索のツモによるリーチ・ツモ・赤2・ドラ・裏ドラの1万8000点(+300点、供託2000点)という僥倖を呼んだ。全15局のうち、およそ半分の7回をアガり、特大リードを築いた終盤は他家のツモアガリによる失点だけに抑え、佐々木は今期6勝目を手に入れた。
ライバルを寄せ付けない圧勝。佐々木は勝利者インタビューで「久々に気持ち良かったですね!」と満足げ。個人成績もプラスに転回した。「ようやくというか、マイナスしていたんですけど、100ポイント近くになったと思いますし、チームも(プラス)450くらいになったと思うので、引き続きいい感じでいけると思いますので、応援よろしくお願いします!」とファンへメッセージを送った。
ロケットスタートを決めた後は、思考を巡らせたダマテン。ダントツ状態の親番では愚形も厭わずリーチで強引な親跳満と、この日の佐々木はキレッキレ。伊達朱里紗(連盟)、高宮まり(連盟)が好調なチーム状況にあって、さらに佐々木まで持ち前の攻撃力を発揮すれば、レギュラーシーズン突破は当然のこと、セミファイナルへポイントの余裕を持って臨むことができる。快進撃を見せた佐々木にファンからは「魔王復活!」「エグさがたまんねえ!」「攻めきって勝つのが良き」と多数の賛辞が寄せられた。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)7万5600点/+95.6
2着 EX風林火山・勝又健志(連盟)1万7400点/+2.6
3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)5700点/▲34.3
4着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)1300点/▲58.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)