1試合に1度アガれたら嬉しい跳満。それを2度も決めたら、勝利は目前だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月20日の第2試合はセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)が得意の跳満2発で快勝。リーグ初年度から高打点を連発、“打点女王”の名を欲しいままにした天才が、ここで復権だ。
試合は起家からEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、茅森、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)の並びで開局。東3局3巡目、ラス目の茅森は孤立のドラ發を手元に残し、メンツの種の6筒をリリース。この選択が大正解、残した1筒からピンズが伸び、二盃口のテンパイ。待ちのカン七万は山に1枚しか残っていなかったが、なんと一発ツモ。リーチ・一発・ツモ・二盃口の1万2000点をゲットして、一気にトップ目へ突き抜けた。実況もこのアガリには「一日一跳!やってきた!」と声を枯らした。
さらに南1局、11巡目に一盃口が完成となる8索を引き入れてリーチ。親の亜樹、そして萩原もテンパイを入れている中で、リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口・裏ドラをツモ。またしても1万2000点をアガって、これが決定打。終盤は亜樹、萩原の猛攻をしのぎ切って、今期4勝目を掴んだ。
久しぶりのトップに勝利者インタビューでは「なんとかぎりぎり、良かったです」とニッコリ。絶好調の東城りお(連盟)がトップを重ねる中で「りおちゃんに任せておけば大丈夫かな」と、セミファイナルシリーズ進出争いで緊迫した戦いにあっても、リラックスして試合に臨めていたことを振り返った。
激レア役、二盃口のアガリについては「ドラが發で、あの手で切りたくなかったので、七対子ドラドラか二盃口という感じで進めていました」。一発ツモという僥倖の結果には「びっくりしました」と自分でも驚いていた。2度目の跳満については「追っかけリーチが入って、怖かったんですけど、ツモれて良かった」とまた笑顔を見せた。
第1試合ではオーラスでラス目に沈んでいた魚谷侑未(連盟)が「ライバルからのツモか直撃」という条件を満たして3着浮上。そしてこの第2試合で茅森がトップとなり、レギュラーシーズン突破のボーダー上にいるKADOKAWAサクラナイツに31.8差と肉薄、逆転へ向けて機運も上昇だ。
一戦一戦、ライバルとのポイント差を考えながら戦う状況。茅森は「ボーダーのサクラナイツが今日いないので、ここプラスしておかないとなと思っていたので、トップ取れて良かったです」とこの日の結果に安堵し、さらにファンに向けては「まだ7位なんですが、あと16戦、ポイントを重ねて、セミファイナルに行きたいと思いますので、応援よろしくお願いします!」と語り掛け、ウインクと共に決めポーズ。ファンからは「さすがだったわ、茅森さん」「おめでとう!!」「いけるいける!!」「この人、天才と呼ばれるだけはある」と活躍を称える声が多数寄せられていた。
【第2試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)3万7800点/+57.8
2着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)3万500点/+10.5
3着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2万1500点/▲18.5
4着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)1万200点/▲49.8
【2月20日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +571.5(78/94)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +473.1(76/94)
3位 U-NEXT Pirates +152.2(76/94)
4位 渋谷ABEMAS ▲63.5(78/94)
5位 TEAM雷電 ▲109.6(78/94)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲211.5(76/94)
7位 セガサミーフェニックス ▲243.3(78/94)
8位 赤坂ドリブンズ ▲568.9(7694)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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