上しか見ないから強いんだ前年覇者・KADOKAWAサクラナイツ、正念場で価値あるデイリーダブル／麻雀・Mリーグ

　目指すはMリーグ史上初の連覇。その目標に向けて、大きく前進した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月21日の第2試合では、前年覇者のKADOKAWAサクラナイツが第1試合、第2試合と連勝。6位だったチームは5位に浮上した。

【映像】笑顔で勝利報告する内川幸太郎

　第1試合は、2月19日に誕生日を迎えた岡田紗佳（連盟）が登板した。「単純に誕生日とか関係なく、すごい体調が良くて頭も冴えていたので、いい感じになるのかなって思っていました」と、直近5試合で4着4回の不調を感じさせない圧倒的な闘牌で快勝。試合後のインタビューでは「うれしいですっ！」と喜びを爆発させた。第2試合は前戦でも勝利を飾ったエースの内川幸太郎（連盟）が出場。起家から内川、U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（最高位戦）の並びでスタートした当試合は流局が続く緊迫した展開で、一度は親番の南1局2本場で中・ドラ3の満貫・1万2000点（＋600点、供託4000点）を奪取してトップ目に立ったものの、南1局4本場では高宮にリーチ・赤2の5200点（＋1200点、供託1000点）、南3局ではたろうに満貫・8000点を放銃して2着目へと転落した。

　「トップしか見ていなかった」。それでも内川はオーラス、發・対々和の5200点をアガって逆転。「一番、いい結果になりましたね」と端正な顔を緩めた。内川を含めてチームメイトは常に、「優勝しか考えていない」と強気の発言を繰り返している。現状、チームはセミファイナルシリーズ進出ぎりぎりライン。それだけに、この日の連勝については「デイリーダブルを取れたのは非常に嬉しい」とし、「おかぴがトップを取ったから『もう2着でいい』とか、出る時には言っていたんです」とおどけて見せた。

　これでチームは5位に上昇した。「狙うは優勝、連覇ですので、上を目指して引き続き頑張りたいと思います」。日本気象庁は16日、東京の桜は3月18日頃に開花し、3月27日頃が満開との予想を発表したが、Mリーグのサクラはファイナルシリーズの大一番で咲き乱れることだろう。

【第2試合結果】

1着　KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）3万2800点／＋52.8
2着　赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（最高位戦　3万1200点／＋11.2
3着　U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）2万4600点／▲15.4
4着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）1万1400点／▲48.6

【2月21日終了時点での成績】

1位　EX風林火山　＋571.5（78/94）
2位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋426.9（78/94）
3位　U-NEXT Pirates　＋87.1（78/94）
4位　渋谷ABEMAS　▲63.5（78/94）
5位　KADOKAWAサクラナイツ　▲86.5（78/94）
6位　TEAM雷電　▲109.6（78/94）
7位　セガサミーフェニックス　▲243.3（78/94）
8位　赤坂ドリブンズ　▲582.6（78/94）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）