困った時は頼れるママにおまかせ日向藍子、停滞ムード吹き飛ばす大トップ「滾ってました！」／麻雀・Mリーグ

　ここぞという時に助けてくれる。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月24日の第1試合は渋谷ABEMAS・日向藍子（最高位戦）がトップ。シーズン序盤は首位を快走したチームも、年明けから絶不調に陥り、ついにポイントもマイナス域に。ボーダーライン上の戦いに巻き込まれそうなところで、頼れるママ雀士が価値ある勝利を掴んだ。

【映像】会心のトップに笑顔が弾ける日向藍子

　この試合は東家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）、U-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）、日向の並びで始まった。日向は東4局、松ヶ瀬の先制リーチに対してカン6筒のテンパイ。これを慎重にダマテンとすると、リャンメンへ手変わりしてようやくリーチ。この丁寧な打ち回しが功を奏し、松ヶ瀬から一発でロン。リーチ・一発・タンヤオ・一盃口の1万2000点を手に入れた。

　同2本場はまたも松ヶ瀬のリーチに追っかける形で牌を横にすると、リーチ・ツモ・赤・ドラ2・裏ドラの1万8000点を完成させて、これでダントツに。南4局の親番では5300点差で追いすがる佐々木からリーチ。結果は佐々木が瑞原からロン、裏ドラが乗れば逆転負けとなってしまうところだったが、ここは乗らずにフィニッシュ、日向は今期4勝目を獲得した。日向は今期18戦でラスはわずかに1回。チームのポイントリーダーとして、窮地を凌ぐ活躍だ。

　1月16日以来のトップに試合後は「久々ですね！ABEMASのトップも」と満開スマイル。リードを掴んだ東4局のアガリについては「チームメイトには、らしくない攻めをするかもしれないけど許してくれ」と宣言しながら戦いに挑んでいたと語り、いつもの守備シフトから攻撃シフトに切り替えたことで手にした結果を喜んだ。さらに日向は試合前から「滾ってました！」とトップへの思いが強かったこと、また「去年はすごい助けてもらった。今年は私がやれるだけやりたい」と責任感を持って臨んでいたことなど語り、これにはファンから「かっこいいひなたん」「勝ちたいんや！」「まぁそういう動機もアリｗ」「そうじゃないと勝てねーよ。やっぱ」など、様々な声が寄せられていた。

　最後はファンへ「ここ最近3着、4着ばっかりで『大丈夫か、ABEMAS』という言葉をたくさん見たんですけど、しっかり持ちこたえて、この後も戦い抜いていきます！」と健闘を誓い、これにファンからも「ひなたん待ってたー！！」「頼れるわ日向」「ありがとう！」と賛辞が送られていた。

　エース多井隆晴（RMU）が得意のレギュラーシーズンでまさかのマイナスを喫しており、苦戦が続くチーム状況。安定感抜群の日向が期待に120％応える大活躍で、セミファイナルに向けて仕切り直しができたはずだ。

【第1試合結果】

1着　渋谷ABEMAS・日向藍子（最高位戦）4万7500点／＋67.5
2着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）4万6100点／＋26.1
3着　EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）7500点／▲32.5
4着　U-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）－1100点／▲61.1

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）