強大なライバル相手を蹴散らす豪運は、リスペクトの賜物か。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月24日の第2試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)がトップ。オーラスに入ったお化け配牌を仕上げて掴んだ勝利に「バカヅキでしたね」と喜んだ。
試合は起家からU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、滝沢の並びでスタート。滝沢はラス目で迎えた東4局、6000点のアガリを決めて反撃の狼煙。南1局にリーチ・一発・ツモ・一気通貫・赤の1万2000点でトップ争いに加わった。南4局の親番は清一色や四暗刻まで見えそうな超好配牌。これを鳴きでテンパイすると、小林からロン、対々和・ドラ3の1万2000点で勝又を逆転し、次局は多井のアガリを見送って終了。今期4勝目を手に入れた。
一撃でまくったオーラス。「あの配牌は凄まじかったですね。絶対これはコメント荒れちゃうだろって」と自分でもびっくりだ。「若い頃を振り返ると、結構あったんですよ。全部索子とか。何回かあったなって、久しぶりに来たなと。配牌の勝利」と謙虚に喜んだ。南1局の跳満は「窮屈なイーシャンテンからツモって、ただ一発でツモったってだけなんですよ。トップ取る人はツイてますね。バカヅキですね」とここでも自分の成果を誇るようなところは微塵もなく、ただ牌のめぐり合わせに感謝の言葉を重ねた。
「相手はロボに軍師、(麻雀)星人。自分は一般人」と手ごわいライバルを相手にこの日は「あんまり頭を使わない戦法、リーチ作戦でいこうかなと」と決めていた腹の内を明かした上で「付き合い長いのもあって、僕のリーチは信頼度がちょっと高目かなって。いろいろコミコミ、うまくいきました」と、相手に対応させる攻めの戦いが奏功した結果に手応えも。
チームは500ポイント以上を積み重ね、このままポストシーズンへ突き進むのみ。「相変わらず僕は危なっかしいですが、チームメンバーは非常に頼もしいので。まずはセミファイナルは間違いなくいけると思います。この後もしっかり修正しつつ、一戦一戦大事に行きたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします」と力強く語る滝沢に、ファンからは「イケメンタッキー!」「タッキーやったねー!!」「覚醒たっきー」「セミは間違いなく行ける!!心強い」と多数のエールが寄せられた。
レギュラーシーズン突破がほぼ確定的とはいえ、あくまで通過点。ポイントが半分になるセミファイナルを少しでも有利に戦うため、KONAMI麻雀格闘倶楽部はさらにポイントを伸ばしにかかるはずだ。
【第2試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)4万4100点/+64.1
2着 EX風林火山・勝又健志(連盟)3万9100点/+19.1
3着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万900点/▲19.1
4着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)-4100点/▲64.1
【2月24日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +558.1(80/94)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +517.1(80/94)
3位 渋谷ABEMAS ▲15.1(80/94)
4位 U-NEXT Pirates ▲38.1(80/94)
5位 TEAM雷電 ▲126.9(80/94)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲186.3(80/94)
7位 セガサミーフェニックス ▲282.6(80/94)
8位 赤坂ドリブンズ ▲426.2(80/94)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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