【侍ジャパン強化試合】日本代表8-4ソフトバンク(2月25日/サンマリン宮崎)
オリックス・宇田川優希投手が5番手で登板し、1回1/3を無安打無失点1四球2奪三振の好リリーフを見せた。4番手のオリックス・宮城大弥投手が走者を残した7回から登板し後続を断つと、8回も1人走者を出しながら併殺で締めて役割を果たした。マウンドからベンチに向かう宇田川に、投手陣を中心とした選手たちがベンチ前で出迎える“囲む会”状態に。さらに2、3歩引いたところからパドレス・ダルビッシュ有投手が見守るという、優しい時間が流れた。
昨夏までまだ育成選手だった宇田川は、支配下登録されてから活躍すると、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの優勝を目指す“史上最強”の侍ジャパンに大抜擢。支配下登録からわずか半年での代表入りしたが、キャンプイン当初はスター選手が揃う空間に馴染めず、気疲れすると周囲に漏らしていた。これを知ったダルビッシュが予定されていた投手会を「宇田川を囲む会」に変更。一気に打ち解けた宇田川はブルペンで力強い投球を見せると、侍ジャパンのユニフォームを着ての初実戦で自己最速を更新する160キロをマーク。堂々としたリリーフぶりを見せた。
短期間の間に技術もメンタルも急成長した宇田川に、ベンチも大盛り上がり。併殺に仕留めてベンチに戻るところ、次々と選手が出迎え、最後にはダルビッシュがスッと近づき声をかけるシーンも。ファンからは「宇田川ナイス!!」「計算できる」と高評価が続出。ダルビッシュが「自分の手の届かない所に行ってしまった」とまで評価していた若手の伸びしろは、まだまだ計り知れない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
侍ジャパン強化試合
ABEMA テレビ朝日系列にて生中継
2.25(土) VS ソフトバンク
3.3(金) VS 中日
3.6(月) VS 阪神