手強いライバルとぶつかることが、嬉しくてたまらない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月27日の第1試合は渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)がトップを獲得して今期6勝目。試合後は「毎日の楽しみが試合」と、戦いの日々を楽しんでいる様子が窺えた。
この試合は東家からTEAM雷電・本田朋広(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、松本、U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)の並びで開始。試合開始前までこの4チームは全てマイナス。ボーダーライン上で繰り広げられるサバイバルレースをどこが抜け出し、この佳境を有利に戦うのか、注目が集まった。松本は東1局、5200点をアガって先制。東2局は1人テンパイ、東3局1本場はカン7筒待ちと形は苦しかったものの、これを力強く一発ツモ。リーチ・一発・ツモ・赤の1万2000点(+300点)で3局連続の加点に成功し、大量リードを得た。
南場もリーチとダマテン、そして仕掛けをフル活用し、ライバルの反攻を退けた。南4局は六万単騎待ちをツモ、ツモ・赤の2000点で試合を締めた。「押し引きが難しい手が多かった」と試合後は苦笑いも、東3局1本場の親満貫については「あのくらいの点数ではトップ目といえども全然(トップは)決まらなくて、一撃決めるためにはリーチを打った方がいい」と、さらなる加点を目指して攻めた内容に満足げ。
前回24日の試合では頼れるママ雀士・日向藍子(最高位戦)が接戦を制してトップ。その後に多井隆晴(RMU)が3着となり再びマイナス域に。しかしこのトップでまたチームはプラ転に成功。「セミファイナルに抜けるにはかなり良い感じになってきたと思います。なんとか2月プラスで終わって、チームを上昇させたいと思ったので、このトップは本当に嬉しいです」と勝利を喜び、さらに「引き続き佳境ですけど、各チーム応援している方も最後までMリーグ楽しんでください!」と麻雀ファン全体にメッセージを送った。
開幕前、今期の目標を「3年連続の3ケタプラス」を掲げて「チームメイトに楽をさせてやりたい」と語った松本、このトップで+125.3、レギュラーシーズン突破に向けて値千金のトップを取り、まさに有言実行だ。ファンからは「もってぃありがとう!」「マツまじでナイス」「めっちゃいい奴やん」とコメントが寄せられ、解説を務めていた土田浩翔(最高位戦)も「責任を果たした男の顔でしたね」と絶賛していた。
【第1試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)4万8200点/+68.2
2着 U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)3万7700点/+17.7
3着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)1万2000点/▲28.0
4着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)2100点/▲57.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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