平凡な配牌がどんどん高くなる。その勢いに思わず見る者は絶句だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月27日の第1試合。渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)の手牌の進行に放送席が驚き“解説不能状態”となる一幕があった。
南1局、松本の配牌は1メンツあるものの、ドラの南が孤立し大物手には程遠い状況。しかしこれが5巡目に2索を引くとにわかにソウズの混一色が見える格好となった。ここで松本は六・九万のリャンメンターツを払う決断。次巡にドラの南を重ねると、混一色・七対子のイーシャンテンとなった。解説の土田浩翔(最高位戦)は「いやあ、これは俄然有利!」とテンションを上げる。
その後、U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)がポンして対々和、ツモれば三暗刻も付くテンパイ。これに対して松本は6索を暗刻にして、さらに2索も3枚集まると、混一色に加えて三暗刻・四暗刻も見える手に成長した。これに放送席は大混乱、実況の日吉辰哉(連盟)も土田に合わせて熱気を帯び、2人揃って「あー!あー!大変、大変だー!」と悲鳴連発、解説ができない大騒ぎとなった。ファンはこの様子に「おもろw」「やってんな!」「やばいww」「対子場だからつっちー楽しそう」「やべえ みんな逃げろ」と大盛り上がりだ。
松本は11巡目、仲林から打たれた西をポン。4索を打って2・5索と南の待ちでテンパイ。さらにはTEAM雷電・本田朋広(連盟)がドラを頭にしてリーチと、場は沸騰した。松本は危険牌を引かされると、ここは無念の撤退。本田がカン三万をツモって、リーチ・ツモ・ドラ2の1万2000点をゲットした。
平凡な手がすくすくと育ち、ド派手なアガリを予感させたこの一幕。思わず放送席も解説不能、目の前の出来事に言葉を失うといったセンセーショナルなシーンだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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