ついにアガった“逆襲の西”内川幸太郎、因縁の西単騎でアガリ「たまたまです」も周囲は大盛り上がり／麻雀・Mリーグ

　これでイメージは払拭されるか。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月28日の第1試合では、KADOKAWAサクラナイツの内川幸太郎（連盟）が因縁とも言える“西”の単騎待ちを成就。周囲を大いに盛り上げる一幕があった。

　注目の場面はオーラスだ。起家からセガサミーフェニックス・近藤誠一（最高位戦）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）、内川、EX風林火山・勝又健志（連盟）の並びで始まった当試合、内川は序盤こそ小刻みに点数を加点したものの、オーラス突入時ではラス目に沈んでいた。持ち点は1万6200点。トップ目・伊達との点差は1万5200点で、2着目・近藤との点差は1万3700点、3着目・勝又との点差は6300点だった。ここで内川は「なんですか、この手は」と実況も驚く好配牌。打ち進めるうちに一気通貫を作り上げると、西の単騎待ちを選択した。

　2019-20シーズン、内川はTEAM雷電・黒沢咲（連盟）へ役満・四暗刻単騎を西で放銃。その後は事あるごとに西との関係性が取り沙汰されている。「内川は西の借りを返したい」。この内川の待ちには実況や解説も興奮気味で、山に西がない状況下、捨て牌に困った伊達が対子の西を河に放した際には「これは捉えた！」と大絶叫。ファンも「西が救ってくれた」「さすが西の男」「ありがとう西」などと大喜びで、有名アニメになぞらえて「逆襲の西」といった投稿も寄せられた。

　結果、リーチ・一気通貫・赤・裏ドラの満貫・8000点を獲得して2着でフィニッシュ。試合後のインタビューで内川は西単騎について「たまたまですね。たまたまですよ」とした一方、チームメイトの岡田紗佳（連盟）は「西！！！！！！！！ついに西であがったよ！！！！」と、放銃した伊達さえも「内川さんに西で放銃するとこんなに悔しいんですね…」とTwitter上でつぶやき、多くのファンが反応した。

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）