将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、)は3月2日、順位戦A級・最終9回戦で稲葉陽八段(34)に勝利し7勝2敗の首位でリーグを終えた。前局までに藤井竜王と並んでいた広瀬章人八段(38)も、9回戦で菅井竜也八段(30)に勝利。この結果で、藤井竜王と広瀬八段が名人挑戦権をかけてプレーオフを戦うこととなった。
前期、竜王戦七番勝負を戦った藤井竜王と広瀬八段が、名人への挑戦権をかけたプレーオフで再び対戦する。10人が総当たりし、渡辺明名人(棋王、38)への挑戦権を争うリーグ戦で、両者はともに7勝2敗で終戦。最終局を終えて同星となったため、挑戦権争いはプレーオフで決着することとなった。
両者による注目のプレーオフは3月8日に予定。藤井竜王が名人挑戦権を獲得すれば20歳8カ月での挑戦となり、1960年の第19期名人戦七番勝負、加藤一二三九段(83)の20歳3カ月の最年少挑戦記録は破れなかったが、七番勝負を制し名人位を奪取した場合、谷川浩司十七世名人(60)が1983年に打ち立てた21歳2カ月の最年少名人を40年ぶりに更新することになる。